生涯5度結婚したジュディ・ガーランド、最後の夫との幸せ挙式シーン公開 『ジュディ 虹の彼方に』

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伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの秘話をレネー・ゼルウィガーの主演で描く映画『ジュディ 虹の彼方に』より、ロンドンで行われたジュディと最後の夫との華やかな結婚式の場面を切り取った本編映像が公開された。
【写真】美しいパウダーブルーの衣裳のスケッチ
本作は、ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』(1939)で17歳にして一躍スターダムを駆け上がり、その波乱万丈の人生と圧倒的なステージパフォーマンスで伝説のミュージカル女優として知られるジュディ・ガーランドが、47歳の若さで世を去る半年前、1968年冬に行われたロンドン公演の日々を鮮烈に描く。「まるで命を燃やし尽くすようだった」と証言される、ステージの数々をレネーが演じ切る。
公開となった映像は、ミッキー(フィン・ウィットロック)との結婚式のシーン。ジュディの娘ライザ・ミネリの参加するパーティーで出会った2人はすぐに恋に落ち、本作で描かれるロンドン公演の期間中に式を挙げる。パウダーブルーの衣装を身にまとい、ミッキーとキスするジュディの幸せに満ちた表情が印象的だ。
続いて、ロンドンでの公演中にジュディの世話役をつとめたロザリン・ワイルダー(ジェシー・バックリー)たちがサプライズを決行。マッチを用意する様子に「なんだか物騒ね」とけげんそうなジュディだが、教会内に花火が華やかに打ち上がると、歓声を上げて大喜び。仕事やプライベートでトラブルが続き、我が子と離れてコンサートに臨むジュディにとっての、つかの間の幸せなひと時が映し出されている。
ジュディは5度の結婚をしたと言われ、オーソン・ウェルズやフランク・シナトラなど数々のビッグネームとも浮名を流した恋多きスターだが、ミッキーは生涯最後の夫。2人の関係についてレネーは「ジュディとミッキーの関係は不明確な部分も多くて、2人に関する人々の証言には多くの矛盾があるの。でもフィンの演技を見ているとジュディにとってミッキーが大切な存在であったことがわかるの。それが彼の才能の証でもあるわね」と話している。
本作で衣装デザイナーを務め、『ハリー・ポッター』シリーズや『ブリジット・ジョーンズの日記』も手掛けてきたジェイニー・ティーマイムは、結婚式でのジュディのパウダーブルーの衣裳が作中で最も楽しかったと振り返る。当時の資料や写真を幾つも参照したといい、「何か優しさが感じられる衣裳ですよね。年の差婚でしたから、当時のジュディも頑張っていたんだと思います。オリジナルは彼女自身がデザインしたと聞きました。私たちはそれを参考にして作り、レネーがそれをしっかりと着こなしてくれました」と明かしている。
映画『ジュディ 虹の彼方に』は公開中。