ゴールデン・グローブ賞、新型コロナの影響で規定を変更

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で、新作映画の公開が延期されるなど、エンターテイメント業界にも影響が出ている。これを受けて、米ゴールデン・グローブ賞は対象資格の規定を変更すると発表した。米Deadlineが伝えている。
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報道によると、ゴールデン・グローブ賞を主宰するハリウッド外国人映画記者協会が現地時間の26日に発表したもので、次回のゴールデン・グローブ賞の対象となる作品の資格を一時的に変更するようだ。
今回変更が発表されたのは以下の2点。まず、 ロサンゼルス地域にてハリウッド外国人映画記者協会員を対象に、第三者機関が運営する公式上映会を行うという規定が緩和される。2020年3月15日から4月30日までの期間、実際の上映会に代わり、作品を鑑賞できるサイトのリンクや、DVDを協会に提供するように変更。配給会社や放送局は、協会のオフィシャルカレンダーにて上映の日程を告知することになる。
また本来、映画部門に関しては、ロサンゼルス地域で1月1日から12月31日までに少なくとも7日間以上公開された作品が対象だった。しかし3月15日から4月30日の期間については、劇場公開を予定して製作された作品に限り、テレビの形態で上映されたものでも資格を与えられる。
協会の発表では「ゴールデン・グローブ賞の資格要件の調整は、新型コロナウイルスの感染拡大による映画やテレビ番組への影響によるもの」とし、新型コロナウイルスの影響を注視し続け、この規定の緩和を拡大、もしくは新たに一時的なルール変更を行う可能性があるとしている。感染拡大の影響で、ロサンゼルスでは映画館や上映室が閉鎖されるなど、大きな影響が出ている。