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山奥の女だけの秘密の共同体 試される母娘の愛を描く『クシナ』特報解禁

映画

 大阪アジアン映画祭2018でJAPAN CUTS Awardを受賞した、女だけの秘密の共同体に暮らす母と娘の物語を描いた映画『クシナ』より、特報映像が解禁された。

【写真】美しい映像でつづる母と娘の物語『クシナ』場面写真

 『クシナ』は、映画・CMの演出や制作のほか、中川龍太郎監督作『四月の永い夢』(2018)で主人公の部屋のデザインと装飾を担当するなど、独自のキャリアを持つ速水萌巴監督の長編デビュー作。女だけが暮らす男子禁制の山奥の集落を舞台に、速水監督自身の過去の体験に根ざした母と娘の物語を描く。大阪アジアン映画祭2018でJAPAN CUTS Awardを受賞したほか、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTSにも招待され、独特の感性と映像美によって支えられる世界観が現地で高評価を獲得した。

 その瑞々しさで劇中の女性人類学者をも魅了するヒロイン・奇稲<クシナ>役を演じるのは、撮影数日前に1枚の写真が監督の目に留まり、本作で映画デビューを果たした郁美カデール。6歳からモデルデビューしたカデール郁美は、小学館「ぷっちぐみ」専属モデルを4年務めた後、CMやPVに出演。2019年にモデルで女優の土屋アンナに直接スカウトされて同じ事務所に所属したことでも話題を呼んだ。

 深い山奥に人知れず存在する、女だけの“男子禁制”の村。村長である鬼熊<オニクマ>(小野みゆき)のみが、山を下りて、収穫した大麻を売り、村の女達が必要な品々を買ってくることで、28歳となった娘の鹿宮<カグウ>(廣田朋菜)と14歳のその娘・奇稲<クシナ>(郁美カ)ら女達を守っていた。

 「閉鎖的なコミュニティにはそこに根付いた強さや信仰があり、その元で暮らす人々を記録することで人間が美しいと照明したい」という信念のもと、何度も山を探索してきた人類学者の風野蒼子(稲本弥生)と後輩・原田恵太(小沼傑)が、ある日、村を探し当てる。鬼熊<オニクマ>が、下山するための食糧の準備が整うまで2人の滞在を許したことで、それぞれが決断を迫られていく…。

 特報は、「深い山の中に、秘密の少女がいました。その名は、クシナ」という文字と共に、奇稲<クシナ>が長い髪を風になびかせながら大きい瞳で見上げる姿や、木の上に横たわり目を閉じる姿を捉えた映像からスタート。続いて、14歳で妊娠した娘の鹿宮<カグウ>守るため秘密の村を作った鬼熊<オニクマ>や、村を訪ねた人類学者の風野蒼子と奇稲<クシナ>が見つめ合う姿などを映し出している。

 公開にあたり、速水監督は「本作はすごく個人的な映画で、2年前にも配給の話をもらっていたんですけれど、私にはあまりにもこの物語が自分のものに近すぎて、外には出せないと思って、映画祭以外では上映はやめようと思っていたんです」と告白。続けて、「公開すると決めたのは、私にはすごく勇気が要ったことで、でも私の身を削ってでも物語ることの歓びだとか美しさだとかがみんなに伝わればいいなと思います」とコメントを寄せている。

 映画『クシナ』は7月24日よりアップリンク渋谷ほかにて公開。

映画『クシナ』特報

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