綾野剛、初のヤクザ役で舘ひろしと初共演 『新聞記者』藤井道人監督がメガホン
俳優の綾野剛が初のヤクザ役で主演を務め、舘ひろしと初共演する映画『ヤクザと家族 The Family』が、2021年に公開されることが決まった。第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞など主要部門3冠受賞に輝いた『新聞記者』の藤井道人監督がメガホンを取り、プロデューサー陣とスタッフ陣も再集結する。
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本作は、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。変わりゆく時代の中で排除されていく「ヤクザ」という存在を、抗争という視点からではなく、家族の視点から描く。『新聞記者』で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した藤井監督がオリジナル脚本を手掛ける。制作は『あゝ、荒野』『新聞記者』『宮本から君へ』など、話題作を世に送り出しているスターサンズ。
綾野は、父親を覚醒剤で失い、その日暮らしの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救ったことからヤクザの世界へ足を踏み入れた男・山本を演じる。山本はヤクザの世界で“男をあげていく”が、移り変わる社会の中で「組織=ファミリー」と「愛する家族」の間で揺れ動き、時代を象徴する“最後のヤクザ”ともいえる男。そんな男の半生を熱演する。
一方、舘は、身寄りのない孤独な少年・山本に手を差し伸べ、山本に“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博を演じ、43年ぶりとなるヤクザ役に挑戦する。
主演を務める綾野は、「渾身の作品が生まれました。現場では今までに感じた事の無い鼓動の連続で、毎日が走馬灯のようでした。果てしなく目を背けたくなるような残酷さと、その体温を永遠と抱きしめ続けたくなるような心地よさ。これが“家族”なのかと。母、親父、兄弟、愛した女。過去から現在、人権と時代。そしてこれからの未来を生き抜く子供たち。私達、藤井組は、その全てをひとつの映画に込めました」とコメント。
舘は「『ヤクザ』という題材で家族の愛を描いた作品(脚本)に、大変興味を持ちました。藤井監督は感情表現を繊細に演出し、俳優スタッフが一つとなり、丁寧に作品を作り上げていきます。その姿勢に感銘を受けました」とした上、初共演の綾野については「訴えかける目力が素晴らしい。いつも作品のこと、役柄を深く考えており、役の中をリアルに生きている、そんな俳優さんだと思います。とても刺激をもらいました」と絶賛している。
映画『ヤクザと家族 The Family』は2021年公開。