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松本穂香、金子大地のヒリヒリした青春の一コマ…『君が世界のはじまり』ビジュアル解禁

映画

 女優の松本穂香が主演を務める映画『君が世界のはじまり』より、若者たちのヒリヒリした青春の一コマを捉えたイメージビジュアル4点が解禁された。

【写真】映画『君が世界のはじまり』キャスト陣の場面写真

 本作は、小説家で映画監督のふくだももこが、2016年に集英社「すばる」文学賞佳作を受賞した小説『えん』と『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』の自身の2作品を原作として、自ら監督を務め映画化。映画『リンダリンダリンダ』(2005)、『もらとりあむタマ子』(2013)、『愚行録』(2017)の向井康介が脚本を手掛け、ふくだが描いた若者たちの危うい魅力を損なうことなく、一つの物語に再編した。主演の松本とふくだ監督は、『おいしい家族』(2019)以来、2度目のタッグとなる。

 大阪の端っこのとある町。深夜の住宅地で、中年の男が殺害される。犯人は高校生だった。この町の高校2年生のえん(松本)は、彼氏をころころ変える親友の琴子(中田青渚)と退屈な日々を送っていたが、琴子がサッカー部のナリヒラ(小室ぺい)に一目惚れしたことで、二人は徐々にすれ違うようになっていく。

 同じ高校に通う純(片山友希)は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後ショッピングモールで時間をつぶす。ブルーハーツを聴きながらふと通りかかった屋上で、東京から転校してきた伊尾(金子大地)と会い、求めるものもわからぬまま体を重ねるようになる。

 偶然ナリヒラの秘密を知るえん。急接近した二人を見て見ぬふりをする琴子。琴子に思いを寄せる、サッカー部キャプテンの岡田(甲斐翔真)。思いのはけ口を見つけられない純。田舎に閉じ込められた自分と義母を重ねる伊尾。変わらない町―。そんなある朝、父親殺しの犯人が逮捕される。郊外の気だるい空気とそれぞれの感情が混じり合い、物語は疾走していく。

 今回解禁されたイメージビジュアル4点は、誰もが通過してきたような、甘くほろ苦い青春が描き出されたもの。1点目は、淡いピンク色のカーテンを背に、松本演じる主人公・えんとその幼なじみである琴子(中田)が笑顔を見せる2ショット。一緒に通学し、一緒に授業をさぼり、一緒にたこ焼きを食べる親友同士の2人が、教室の片隅で無邪気にじゃれ合う自然体の姿が切り取られている。

 2点目は、父親に複雑な思いを抱える純(片山)と、東京からの転校生で純と関係を持つ伊尾(金子)の2ショット。薄暗く淡いグリーンに包まれた2人は、お互い背を向けているが同じイヤホンで音楽を共有している。うっ屈した想いを抱えたままどうすることもできず、刹那的な関係で痛みを忘れようとする彼らの心の叫びが伝わってくるようなビジュアルとなっている。

 3点目は、サッカー部主将で学年でも指折りの人気者・岡田(甲斐)が、青紫の光に照らされ、夜の学校にひとり佇む姿を捉えたもの。4点目は、琴子の初恋相手・ナリヒラ(小室)が、町の工場の貯蔵タンクを見つめる後ろ姿を切り取ったもの。どんよりとした灰色の空模様が、彼の心象風景を映し出しているかのように見える写真となっている。

 映画『君が世界のはじまり』は今夏全国公開。

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