日向坂46、22人で初のライブ 影山優佳「馬疑惑の影山で〜す」
■定番曲「キツネ」では東村が運動能力を発揮
感染症対策のために換気時間が設けられた後、MCコーナーではリモートで見守るファンクラブ会員たちと交流。1期生のメンバー6人はファンに向かい質問を投げかけ、齊藤が「ズバリあなたにとって日向坂46とは?」と問うと、スクリーン上ではホワイトボードなどに「命」「生きる希望」「恋人」とそれぞれの思いを込めるファンの姿が映され、逆に佐々木美玲にとっての日向坂46は「1期生のみんなは年上だから、実はお姉ちゃんなんです」と話し、高瀬は「人生」とシンプルに告げた。
ステージ上のメンバーは2期生の富田鈴花や河田陽菜ら6人に代わり、金村は「あなたが1番好きな日向坂46の曲は?」と質問。ファンからの答えを受けて、メンバーも思い思いの曲を挙げていた。
続いて、2期生の渡邉や濱岸ひより、3期生の上村らは、これまでの流れと異なりファンからの質問に回答。ファンから「ひなたひ(グループが出演するラジオ番組『日向坂46の「ひ」』の愛称)にメールを送りたいんですけど、ラジオネームを思い付かないので一緒に考えてほしい」と問われると、渡邉は「お若いしかわいらしいから、のんのん」とコメントし、濱岸は「面白いものがいいはずなので、ビビンバスライムとか?」と答え、笑いを誘っていた。
その後、ステージに1人残った上村の合図で壇上へ招かれたのは新3期生の高橋、森本、山口。自己紹介をした高橋は「チャームポイントは笑うと顔の半分を占めてしまうほど大きな口」とコメントし、森本は「最近、室内で星を見られるスタープロジェクターライトにハマっています」と告白。山口は「野球をしている姿を見て、カッコいいと思ってもらいたい」とメッセージを伝えた。
そして、ブラスの音と共に「第五章 いいかげんな時計」と題したブロックになり、時計の顔を持った男と3期生の上村による寸劇の後、披露されたのは白いブラウスにグレーの清楚なスカートをまとった1期生による「永遠の白線」。続いて、ステージに登場した2期生たちはメッセージ性の強い「未熟な怒り」を歌い上げたのち、ほかのメンバーがふたたび合流して、グループで「ホントの時間」を披露した。
ナレーションを挟み続いたのは、終盤のセリフパートが印象に残る「川は流れる」。ライブは「第六章 消えた人魚の歌声」へと進み、深海を思わせるライティングの下では3rdシングルの表題曲である「こんなに好きになっちゃっていいの?」をパフォーマンスした。
しかし、その後は幻想的な空気が一変。「第七章 偽物現る!」と題したブロックでは「音楽の街」に日向坂46の偽物が現れ、本物の彼女たちが牢屋に捉えられてしまうという劇を繰り広げたのち、佐々木久美の声を合図にデビューシングルの表題曲「キュン」を披露。そして、渡邉がつぶやく曲名から始まった4thシングルの表題曲「ソンナコトナイヨ」へと続いた。
その後は、メンバーの半数が白い衣装、一方の半数が黒い衣装をまとい、先ほどから続く“本物”と“偽物”の攻防を思わせるようなスタイルで「キツネ」を披露。間奏では、運動能力に定評のある東村が一人、花道で全力疾走をしながらハードルを飛び越え、やがて全員は再びおそろいの白い衣装へ戻った。
SEやナレーションの後に披露されたのは、この日2度目となった『青春の馬』。色鮮やかな衣装を着たメンバーたちはステージ上を華麗に舞った。
ナレーションの後に「最終章 虹の帰り道」とスクリーンに映り、パフォーマンスが始まったのは「JOYFUL LOVE」。曲が終わった直後、佐々木久美は「ありがとうございました」と大きな声で感謝を伝え、いったんはステージを跡にした。
■アンコールで1期生・影山と新3期生が合流
その後、案内役の馬の顔を持った登場人物がライブチャット欄に「アンコール」と書くよう促し書き込みが3万件に達するとアンコールを披露することを説明。書き込みがぐんぐん増える様子をサイリウムを手にして見守っていたメンバーたちは目標としていた“3万件”のアンコールのつぶやき数に達したことを受けて、歓喜した。
ステージへ戻り、佐々木久美は「アンコールありがとうございます」と感謝を伝え、衣装のTシャツが秋に延期された「春の全国アリーナツアー」のグッズであったと報告。8月7日に公開されるドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』の告知に加えて、グループも出演するローソンのCM曲として放送中の新曲「アザトカワイイ」を含むアルバムが、9月23日にリリースされることも発表された。
そして、佐々木久美が「ここにいないメンバーがいますよね」とつぶやいたのち、メンバーたちの「影ー!」のかけ声で呼ばれたのは、グループがけやき坂46の名称で活動していた2018年8月に休業し、5月に復帰を発表した1期生の影山。
影山は第一声で「馬疑惑の影山で〜す」と笑顔を見せるとメンバーは爆笑。実は3月31日に生配信された「日向坂46デビュー1周年記念 スペシャルトーク&ライブ!」は無観客だったが、ただ1人(1頭?)、なぜか“馬”の観客がおり、ファンの間では「休業中の影山優佳では?」とうわさされていた。佐々木久美も「あの馬は影山なんじゃないかって、おひさまの間でザワついてたんですけど」と言うと、影山は「私は私」と笑顔で否定した。
1分間にわたる久々の舞台上のスピーチでは、活動を通して「日向坂46のメンバーとして認めてもらえるように、そして、ゆくゆくは影山を通して日向坂46を知ってもらえるような日向坂46の“最終兵器”になれるよう一生懸命頑張っていきます」と決意を明かした。
ようやくタイトルにもある全メンバー“22人”がステージ上でそろった公演のラストを飾ったのは、年末に予定されているグループ初の大舞台・東京ドーム公演に向けた思いが詰まった「約束の卵」。影山や新3期生が合流したパフォーマンスの初披露により、約2時間30分にわたる公演は幕を下ろした。
「HINATAZAKA46 Live Online,YES!with YOU! ~“22人”の音楽隊と風変わりな仲間たち~」セットリストは以下の通り。
Overture
1. ドレミソラシド
2. ハッピーオーラ
3. ナゼー
4. 期待していない自分
5. 青春の馬
6. 君のため何ができるだろう
7. 好きということは...
8. 誰よりも高く跳べ!
9. NO WAR in the future
10. 窓を開けなくても
11. 永遠の白線
12. 未熟な怒り
13. ホントの時間
14. 川は流れる
15. こんなに好きになっちゃっていいの?
16. キュン
17. ソンナコトナイヨ
18. キツネ
19. 青春の馬
20. JOYFUL LOVE
EN.約束の卵