大倉忠義×成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』 原作者が絶賛「ほどよい枯れ具合があって良かった」
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関ジャニ∞の大倉忠義と成田凌が初共演する映画『窮鼠はチーズの夢を見る』を一足先に鑑賞した原作者の水木せとなより、称賛のコメントが寄せられた。併せて、美しくも切ない情景を切り取った新場面写真が公開された。
【写真】遠くを見つめる成田凌の表情も 映画『窮鼠はチーズの夢を見る』新場面カット
本作は、水城による人気コミック『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』を、『ナラタージュ』『リバーズ・エッジ』の行定勲監督のメガホンで実写化。セクシャリティーを超えて人を好きになることの喜びや痛みを、二人の男の姿を通して描いていく。
広告代理店に勤める大伴恭一(大倉)は優柔不断な性格が災いし、不倫を繰り返してきた。ある日彼の前に妻から派遣された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉(成田)だった。不倫の事実を隠す代わりに彼が突きつけてきた条件は“カラダと引き換えに”というもの。はじめは拒絶していた恭一だったが、7年間いちずに思い続けてきたという渉のペースに乗せられ、やがて彼と過ごす時間が心地よくなっていく。
10年以上にわたり熱狂的なファンに支えられてきた原作の2作品は、今までにも何度か映画化の話が持ち上がったというが、水城は「キャラクターを過剰に美化しそうな雰囲気が強く、断ってきたんです。でも、行定勲監督から最初に届いた企画書は視点がフラットで、生身の男性が描かれていました。生身の人と人が向き合う姿をフラットに捉えた恋愛映画として作っていただけそうだなと思いました」と振り返る。
水城はまた、「成田さんの今ヶ瀬のイメージはすぐに湧きましたが、大倉さんはキラキライケメンなので大丈夫かな……と心配になりました(笑)。恭一という人物は、ある程度固まっていた人生がぶち壊される人なので、枯れ始めてる感が欲しかったんです」と打ち明ける。
それでも、実際に本作を鑑賞してみると「ほどよい枯れ具合があって良かったです。愛という課題を突きつけられて、今ヶ瀬を突き放しながらも頭では考えている、抑圧的な空気感がすごく良く出ていたと思います」と、大倉の醸し出す雰囲気や演技を絶賛。原作ファンにも十分に満足してもらえる仕上がりになっていると太鼓判を押している。
新たに解禁された場面写真は、今ヶ瀬が恭一の首筋に両手を回し、顔を近づけているシーンと、今ヶ瀬が車の助手席に座り遠くを見つめているシーンの2点。本編の美しくも切ない情景を切り取っている。
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は9月11日より全国公開。