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成田凌「男性と女性の脳の違いって面白い」 作品の受け止め方の差に興味津々

映画

成田凌、『窮鼠はチーズの夢を見る』インタビュー
成田凌、『窮鼠はチーズの夢を見る』インタビュー クランクイン!

 昨年は主演を務めた『カツベン!』をはじめ『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』などで多くの賞を受賞し俳優としての評価が高まる成田凌。そんな成田が、水城せとなの人気コミックを映画化した『窮鼠はチーズの夢を見る』で、苦しいほどにひとりの相手を思い続ける青年・今ヶ瀬渉を演じている。今ヶ瀬の想い人である大伴恭一役が大倉忠義(関ジャニ∞)に決まったときは、思わず「マジか!」と叫んだという。

【写真】白スーツ姿が美しい成田凌 インタビューフォト集

◆傷つく前提で相手にぶつかる今ヶ瀬は強い

 今ヶ瀬が学生時代に一目ぼれした先輩・大伴は、「自分を好きになってくれる女性」との受け身の恋愛をしてきた通称“流され侍”。結婚後も不倫を繰り返していた大伴と、7年ぶりに再会した今ヶ瀬は「昔からずっと好きだった」と告白する。人を好きになる喜びだけでなく、その痛みも描く本作で、今ヶ瀬は異性愛者である大伴に、時に嫉妬や怒りをにじませながらも思いをぶつけ続ける。キラキラと澄んだ瞳で。その姿を、成田は“強い”と言い切る。

 「傷つく前提でぶつかっているわけですよね。普通に女性のことを好きな男性を振り向かせようとしているわけですから。ガシガシ行ってちょっと上手くいくことがあっても、また少し先に上手くいかない未来があることが、自分でなんとなく分かっている。それでも進んで、『あ、やっぱりダメだった』と繰り返す。そのたびに傷つきながら。それができるってすごいことだなと」。


 だが、全力で思いをぶつけながらも、実際に大伴がその思いに応えたり、優しさを見せると、ひるむような反応もする今ヶ瀬。その理屈ではない姿が、とても人間的だ。

 「ちょっと触れられてビクッとなったり。なぜあのリアクションなのか、僕も分からないんです。こうしてほしいと自分で言っているのに、実際にされたらビックリする。説明できないあの感じって、きっとみなさんもあると思うんです。ダメだと思っていったら、受け入れられて、逆に戸惑うみたいな。なんとも言えないあの感じは、説明しようがないですね」。

◆常に“フラット”でいてくれた大倉さんに感謝

 今ヶ瀬としての強さも揺れも見せ、観客の目をそらさせない成田。根無し草のように、幾人もの女性の間をふらふらと漂う大倉演じる大伴も、たとえようのない色気を放って惹(ひ)きつけ、さらに今ヶ瀬との再会で変化していく。そのさまを、大倉が繊細に体現する。本作には2人以外では考えようのない世界観があるが、昨年公開された『愛がなんだ』で相手を翻弄(ほんろう)する男性を好演した成田のイメージからは、大伴役でもハマりそうである。


 すると成田が、「実は最初に大伴役の案もありました」と告白。「でも脚本を読んでいて今ヶ瀬にすごく惹かれたし、大伴にはもっといい人がいるんじゃないかと思った。そしたら『大倉くんになったよ』と聞かされて」。

 「『マジか!!』ってなりましたよ。今ヶ瀬が大伴に受け入れられて戸惑う、じゃないですけど、『マジ!? 大倉くん!?』って(笑)」。ちなみに現場ではほとんど話すことがなかったそう。それが心地よい現場だった。

 「ふたりして無言でぼけ~っとしている時間が多かったです。何かちょこっと話して、またぼけ~っとして。ああしようこうしようではなくて、そのままに。すごく楽でしたね」と、大伴として常に“フラット”でいてくれたと振り返る。

 「常に『なんでもどうぞ』のスタンスでいてくれるんです。それって、なかなかできないことなんですよ。やっぱり自分のやりたいようにやりたくなるものだし。それを大倉くんは、ずっとフラットでいてくれたんです」。

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