“ほんとうの父子のよう” 堤真一&岡田健史ら『望み』メイキングカット解禁

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俳優の堤真一が主演を務め、女優の石田ゆり子と夫婦役で初共演する映画『望み』より、家族が食卓を囲む場面などの撮影の様子を切り取ったメイキング写真が解禁された。
【写真】真剣な表情で監督の指示を聞くキャストたち『望み』メイキング写真
作家・雫井脩介による同名小説を実写化する本作は、誰もがうらやむ理想的な家族の日常が、息子の失踪をきっかけに一変するミステリー。堤幸彦監督がメガホンをとり、脚本は奥寺佐渡子が担当する。
一級建築士の石川一登(堤真一)とフリー校正者の妻・貴代美(石田)は、一登がデザインを手がけた邸宅で、息子の規士(岡田健史)、娘の雅(清原果耶)と幸せに暮らしていた。冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、同級生が殺害されたというニュースが流れ、警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。行方不明者は3人。そのうち犯人とみられる逃走中の少年は2人。息子は犯人なのか、それとももう1人の被害者なのか。
解禁されたメイキング写真は、監督とキャストが撮影の中で細かい動きについて話している様子を捉えたもの。
撮影中の堤監督は、現場に誰よりも早く入って動きを確認し、段取りで提示した。例えば、主人公・一登の設計士らしさを出すために、リビングのテーブルに乗った建築業界新聞の表面ではなく裏面を読むことを堤真一に提案するなど、細かいところまでこだわっていた。
家族の感情の移り変わりを重視するため、ほぼ順撮りで行われた撮影。リビングでの撮影は、4人家族の立ち位置やちょっとした移動によって、空間に家族の微妙な感情が立ち上がる。そんな細部までこだわる堤監督に対し、「キャストは皆、堤監督ならと出演を快諾してくれた」と内山プロデューサーは語る。
撮影中の堤真一は、家族に事件が起こって以降、ひげを伸ばし、疲れた感じを出していたが、本番以外は明るく、石田、岡田、清原に話しかけていた。クランクイン前、堤真一からは「家族4人集まって疑似家族として1日過ごしたい」と希望が出るほど、この映画に対する意気込みを感じられた。また、自分のせりふを練習している岡田の姿を見つめている堤は、ほんとうの父子のように見えるほどだったという。監督やキャストがこだわった細かい動作や感情の移り変わりも見どころだ。
映画『望み』は10月9日より全国公開。