ギャスパー・ノエ最新作、混沌と狂気の本編映像到着 シャルロット・ゲンズブールが磔に
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フランスの女優シャルロット・ゲンズブールとベアトリス・ダルが主演を務めるギャスパー・ノエ最新作『ルクス・エテルナ 永遠の光』より、本編映像とノエ監督のコメントが到着。本編映像は、魔女狩りを描く映画の撮影でシャルロットが磔（はりつけ）にされている姿を捉えた、混沌と狂気が渦巻く撮影現場シーンを収めている。
【動画】カオスな撮影現場の一部始終を収めた『ルクス・エテルナ 永遠の光』本編映像
イヴ・サンローランが作り上げたファッションブランド「サンローラン」のクリエイティブディレクター、アンソニー・ヴァカレロが「アーティストたちの感性を通して、ブランドが表現する世界観や個性の複雑さをさまざまなアングルから捉える」ことを目的にスタートさせたアートプロジェクト「SELF」。
本作は、「SELF」プロジェクト第4弾目の作品として製作されたアート映画。2018年のカンヌ国際映画祭監督週間にて芸術映画賞を受賞したノエ監督の前作『CLIMAX クライマックス』に続き、2019年に同映画祭のミッドナイトスクリーニングにて上映された際には賛否両論を巻き起こした。物語の舞台は、女優ベアトリス・ダルの監督デビュー作となる、魔女狩りを描く映画の撮影現場。女優、監督、プロデューサーそれぞれの思惑や執着が交錯し、次第に収拾のつかないカオス状態へと発展していく様が描かれる。
主演を務めるシャルロットとベアトリスのほか、『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』に出演したモデルのアビー・リー・カーショウや、ミカ・アルガナラズ、ルカ・アイザック、ポール・ハメリンといったトップモデルらも出演している。
本編映像は、赤く染まった空を背景に、シャルロットが柱に縛り付けられた状態で群衆に囲まれる場面を撮影するシーンから始まる。続いて、カット後に監督のベアトリスがほかのスタッフと激しく言い争う姿や、「もっと怒りを表現して。魔女を呪い、憎しみの火を放つの」と群衆役のキャストを演出する姿など、怒号が飛び交う現場の様子がそれぞれ別の角度から捉えた2つの画面で展開していく。そして再び、シャルロットと2人の女性がサングラス姿で磔にされるシーンの撮影を開始。混沌とした雰囲気の中、磔にされた女性を妖しく演じるシャルロットの姿がじっくりと映し出されている。
ノエ監督は「（本作の）ベアトリスとシャルロットは火と氷ですね」と問われた際「それがいいですよね。彼女たちはそれぞれにとても強い個性があります」と評し、「奇妙なのは、最終日にあのような演技が出てくるとは思っていませんでした。シャルロットの磔姿を見た時といったら！ 本当に凄かったです！ そしてベアトリスがわめき出して、スタッフに『彼女にカメラを向けて！』と叫びました。私ですら、映画がどのような結末を迎えるか分かりませんでした。本当のことを言うと、エンディングがあんなに良いものになるとは思っていませんでした！ トランス状態の女優二人が、私すら予期していなかったこれらのサイコなシーンを作り上げたのです！」とベテラン女優2人の演技を絶賛している。
映画『ルクス・エテルナ 永遠の光』は1月8日より全国順次公開。
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