音からスリルを体感 ヒッチコック狂の“完全犯罪”『私は確信する』本編映像解禁
フランスで40万人を動員した、実際に起きた未解決事件を描く裁判サスペンス映画『私は確信する』より、ヒロインが事件のキーパーソンの通話記録を聞いて分析するシーンを収めた本編映像が解禁された。
【動画】音からスリルを体感 映画『私は確信する』本編映像
本作は、ヒッチコック狂による“完全犯罪”と世間を騒がせた、フランスで実際に起こった“ヴィギエ事件”を映画化。10年前に失踪した妻を殺した容疑で、裁判にかけられた男性の無実を信じるシングルマザーが、敏腕弁護士と共に事件の真相に迫る姿を描く。
2000年2月、フランス南西部トゥールーズ。ある冬の日、38歳のスザンヌ・ヴィギエが、3人の子供たちを残してこつ然と姿を消した。夫である法学部教授のジャックに殺人容疑がかけられるが、彼には明確な動機がなく、決め手となる証拠は見つからない。メディアのセンセーショナルな報道が過熱するなか、ジャックの殺人罪を問う裁判が始まる。彼の無実を確信するシングルマザーのノラは、弁護士デュポン=モレッティに弁護を懇願。自らも助手となり、250時間の通話記録を調べるうちに、新たな真実と疑惑に気付くが…。
実在の敏腕弁護士デュポン=モレッティを演じるのは、ダルデンヌ兄弟監督作『息子のまなざし』などで知られるフランスの名優オリヴィエ・グルメ。ヒロインのノラ役は、フランスではコメディエンヌとしても人気が高く、ルイ・ヴィトンの広告モデルも務め、2021年のフランスのアカデミー賞、セザール賞の司会にも決定している演技派女優マリーナ・フォイス。
本編映像は、ノラが自宅やランニング中、あるいはスーパーで買い物をしながら、事件のキーパーソンとなる被害者の愛人・デュランデの過去の通話記録をイヤホンで聞き分析するシーン。「被害者の夫であるジャック・ヴィギエが犯人に間違いない」という正義感からデュランデたちは、ダンス教師であった被害者の生徒や、新聞・週刊誌の記者へ、ジャックに不利な噂を電話でどんどん広めてゆく。ノラは、そんなデュランテたちの会話を聞き事件の真相へさらなる疑念を深める。細かいカット割りと、不穏なリズムのサウンドトラック、デュランデの低い声。音による効果的な演出で、観る側の想像力を触発するスリリングな場面となっている。
映画『私は確信する』は、2月12日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。