芳根京子、17歳から100歳以上までを熱演 『Arc アーク』公開決定&特報解禁
女優の芳根京子が、人類で初めて永遠の命を得たヒロインとして17歳から100歳以上までを演じる映画『Arc アーク』が、6月25日より公開されることが決定。特報とティザービジュアル、場面写真が解禁された。
【動画】人類初、永遠の命を得た女性の物語『Arc アーク』特報
原作は、2011年に発表した短編『紙の動物園』で、その年の最も優れたSF・ファンタジー作品に与えられる3大賞として知られる、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞の3冠を制覇する快挙を成し遂げたSF作家ケン・リュウの傑作短編小説「円弧(アーク)」(ハヤカワ文庫刊)。『愚行録』『蜜蜂と遠雷』で国内外より注目される石川慶監督がメガホンをとり、『愛がなんだ』の澤井香織とともに脚本も手がけ、新たなオリジナルストーリーを融合させた。
そう遠くない未来。17歳で生まれたばかりの息子と別れ放浪生活を送っていたリナは、19歳で師となるエマと出会い、彼女の下で<ボディワークス>という仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事であった。エマの弟・天音はこの技術を発展させ、遂に「不老不死」を完成させる。リナは不老不死の技術を受けた世界初の女性となり、30歳の姿のまま永遠の人生を生きていくことになるが…。
人類で初めて永遠の命を得た主人公・リナを演じるのは、『累 ‐かさね‐』と『散り椿』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、『ファーストラヴ』で父親殺しの容疑者という難役を演じ話題を呼んだ芳根京子。1人の女性の17歳から100歳以上までを演じるという、困難な役どころを繊細かつ大胆に演じきった。そのほか、リナが勤めるエターニティ社の責任者エマに寺島しのぶ、エマの弟で天才科学者である天音役に岡田将生。さらに、物語の重要なカギを握る人物を、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫らベテラン勢が演じる。
特報は、斬新な衣裳に身を包んだリナ(芳根)が、美しくキレのある動きでボディワークスに挑むシーンからスタート。続いて、不老不死を現実のものとした天音(岡田)の会見の様子、そして永遠の命を得たリナが苦悩する姿や,
彼女を取り巻く人々と幸せに過ごす様子が美しい旋律に乗せて映し出されていく。後半部はモノクロ映像で表現されており、石川監督の手によって誰も見た事のない不老不死の世界がどう描かれるのか興味が高まる映像となっている。
主演の芳根は、本作への出演について「“生きている”ことに対して無意識、というか、当たり前、というか、それが日常になっていたものが、この作品と出逢って特別なものと思えるようになりました。タイトルの“Arc”からも、人生の始まりと終わりは一直線上の対極ではなく、弧を描いた隣同士だと感じました。もしも自分のこれからの人生の選択肢の中に“人生を終えない道”があるとしたら、自分はどういう選択をするだろうかと、この作品に出会わなければ出てこない発想・想像力をたくさん膨らまして、自分の人生をより一層濃いものにしてくれました」と語っている。
映画『Arc アーク』は6月25日より全国公開。