『グランパ・ウォーズ』デ・ニーロが孫とイタズラ合戦! 『ゴッドファーザー』ネタも登場

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名優ロバート・デ・ニーロが、御年77歳で体を張ったコメディー演技を披露する映画『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』。祖父と孫のイタズラ合戦が見どころの本作には、デ・ニーロの代表作のひとつである『ゴッドファーザー』シリーズの有名シーンを想起させる、ユーモラスなイタズラ場面が含まれている。
【動画】デ・ニーロの宙吊りシーンも 『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』予告
本作は、祖父と孫が、部屋とプライドをかけて全面戦争を繰り広げるコメディードラマ。主演は1974年に『ゴッドファーザー PARTII』でアカデミー賞助演男優賞を、1980年には『レイジング・ブル』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優ロバート・デ・ニーロ。共演は、生意気な孫のピーター役をオークス・フェグリー、エドの娘サリー役をユマ・サーマン、そしてサリーの夫アーサー役をコメディアンのロブ・リグルが演じる。さらに、エドの悪友ジェリー役を、オスカー俳優クリストファー・ウォーケンが務める。
妻を亡くしたエド(デ・ニーロ)は、彼の娘サリー(ユマ)の家族と一緒に暮らすため引っ越すことに。孫のピーター(オークス)は、はじめはおじいちゃんと暮らせることを喜んでいたものの、自分は部屋を明け渡し、屋根裏部屋で暮らすことを知り激怒。エドを追い出すために手紙を書き、宣戦布告する。
そして、おじいちゃんが部屋を明け渡すようにあの手この手で攻撃をしかけるが、あまりにも度を越したイタズラにエドも激怒。悪友ジェリー(クリストファー)の悪知恵を借り、ピーターに報復を始める。やがて二人の部屋をかけた小さな戦争は、隣人を巻き込み大騒動へと発展。果たして勝つのはエドか、ピーターか。決戦の火蓋が切って落とされる。
本作の見どころは、エドとピーターが互いに仕掛けるイタズラの数々。椅子のネジを緩めたり、シェービングクリームをコーキング剤にすり替えたり、さまざまな攻撃が登場するが、その中の一部には元ネタの存在が。
例えば、予告編にも採用されている、エドの就寝中に大蛇をベッドに忍ばせるイタズラシーン。これは、映画『ゴッドファーザー』(1972)で、ゴッドファーザーことヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)が、要求を渋る映画プロデューサーを脅迫するために、そのプロデューサーが寵愛する馬の生首をベッドに忍ばせるというショッキングなシーンから引用されたもの。続編『ゴッドファーザー PARTII』(1974)で、若き日のヴィトーを演じたデ・ニーロに敬意を表して仕込まれたネタとなっている。
劇中でピーターは、ドン・コルレオーネの冷酷さを強烈に印象づける同シーンさながらに、デ・ニーロ演じるエドのベッドに大蛇を仕掛ける。つまり、何十年か越しのブーメランが、デ・ニーロの元に返ってきたとも言える。その後エドは、蛇から逃げるために窓を飛び出し、ズボンが落ちた状態で宙吊りとなってしまう。
そのほか、エドとピーターの戦争がヒートアップしてきたところで、2人で釣りに出かけるシーンがあるが、これも『ゴッドファーザー』シリーズのある場面を思い起こさせる。『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』は、映画のパロディを探しながら鑑賞するのも、また一興かもしれない。
映画『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』は4月23日より全国公開。