佐久間由衣×奈緒『君は永遠にそいつらより若い』公開日決定 原作者コメントも到着
映画
女優の佐久間由衣が主演を務め、奈緒が共演する映画『君は永遠にそいつらより若い』の公開日が9月17日に決定。併せて、原作者・津村記久子からのコメントが公開され、津村は、「この小説を書いてよかったです」とメッセージを寄せた。
【写真】佐久間由衣、吉野竜平監督、原作者・津村記久子の3ショット
芥川賞作家・津村記久子のデビュー作『君は永遠にそいつらより若い』（筑摩書房）を映画化した本作は、卒業間近の大学生が何となく過ごす日常の中で、ふとした折に「暴力」「児童虐待」「ネグレクト」などの社会の闇と、それに伴うやり切れない悲しみに直面する物語。大学やバイト先のぐだぐだした日常は軽快にユーモラスに描かれる一方、作者の確かな問題意識と倫理観で、それら社会の闇の部分ともきちんと向き合う作品となっている。
佐久間が主人公の大学生・堀貝佐世役、奈緒が堀貝と出会う痛ましい過去を持つ猪乃木楠子役を演じ、そのほか、笠松将、小日向星一、葵揚、森田想が共演する。メガホンをとるのは、初監督作『あかぼし』（2012）、『スプリング、ハズ、カム』（2015）に続き、本作が長編3作目となる吉野竜平。
そんな本作の公開日が9月17日に決定し、原作者・津村のコメントと、主演の佐久間、吉野監督とのスリーショットの新写真が併せて公開された。
「書いてから15年が経過したこの作品は、今となっては別の人が書いたようにも思えます」と本作について語る津村。「けれども、今映画という形になって、自分が描きたかった堀貝佐世の鷹揚さは、確かに誰かの支えになるものだと、改めて信頼させてもらえたように感じました」と映画化への思いをコメント。
そして、「自分自身の物語に囚われすぎず、簡単に誰かの苦しみや使命を共有してしまう堀貝や吉崎の姿は、自分が小説を書き始めた頃から今まで、一貫して描きたいと願ってきたおおらかな人間の姿で、わたしが常に誰かに見出したいと思っている態度の具現でもありました」と登場キャラクターについて語り、「映画に関わられたすべての方に、改めて、他者に優しくあることの力を強く肯定し、このように提示してくださったことに、感謝を申し上げます。この小説を書いてよかったです。ありがとうございました」とメッセージを寄せた。
なお、本作の前売りチケットは4月29日より発売され、特典として、初出しカットとなる特製ポストカードが付属される。
映画『君は永遠にそいつらより若い』は9月17日より全国順次公開。
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