佐久間由衣×奈緒『君は永遠にそいつらより若い』 タイトルのセリフも登場する予告公開
女優の佐久間由衣が主演を務め、奈緒が共演する映画『君は永遠にそいつらより若い』より、本予告編が解禁。佐久間演じるヒロインが、作品タイトルを含んだ印象的なセリフを語る場面を収めている。
【動画】『君は永遠にそいつらより若い』予告編
芥川賞作家・津村記久子のデビュー作『君は永遠にそいつらより若い』(筑摩書房)を映画化した本作は、卒業間近の大学生が何となく過ごす日常の中で、ふとした折に「暴力」「児童虐待」「ネグレクト」などの社会の闇と、それに伴うやり切れない悲しみに直面する物語。大学やバイト先のぐだぐだした日常は軽快にユーモラスに描かれる一方、作者の確かな問題意識と倫理観で、それら社会の闇の部分ともきちんと向き合う作品となっている。
佐久間が主人公の大学生・堀貝佐世役、奈緒が堀貝と出会う痛ましい過去を持つ猪乃木楠子役を演じ、そのほか、笠松将、小日向星一、葵揚、森田想が共演する。監督は本作が長編3作目となる吉野竜平。主題歌はシンガーソングライターの小谷美紗子が歌う「眠れない」。
児童福祉職への就職が決まり、大学卒業を間近に控え手持ちぶさたな日々を送るホリガイ(佐久間)は、身長170cmを超える22歳、処女。変わり者とされているが、さほど自覚はない。バイトと学校と下宿を行き来し、友人とぐだぐだした日常を過ごしている中、同じ大学のイノギ(奈緒)と知り合うが、過去に痛ましい経験を持つイノギとは、独特な関係を紡いでいく。そんな中、友人のホミネが命を落とし、ホリガイを取り巻く日常の裏に潜む「暴力」と「悲しみ」が顔を見せる。
本予告編は、ホリガイ(佐久間)がイノギ(奈緒)を後ろに乗せて自転車をこぐ場面に「イノギさんのことを考えると、いくらでも時間が過ぎていくような気がする」という言葉が重なるところからスタート。続いて、それぞれの日常の様子や、2人のやりとりが映し出されていく。「目をそらしてるお前に、本当に人の痛みがわかるのかよ、って。児童福祉司になる資格があるのかよ、って」と語るホリガイに、「そもそも、なんで児童福祉司になろうと思ったの?」と聞くイノギ。
映像の後半からは主題歌「眠れない」が流れる中、2人を取り巻く登場人物が次々と登場。最後はホリガイが「君の心と存在を弄んで、侵害するそいつらは、どんどん年をとって弱っていくから。君は永遠にそいつらより若いんだよ」と真剣な表情でイノギに伝え、その言葉にイノギが「その言葉で充分だと思う」とほほえむシーンと、2人が顔を近づけて会話する場面で終了。作品タイトルに込められた意味も感じ取れる本予告となっている。
映画『君は永遠にそいつらより若い』は9月17日より全国順次公開。