高杉真宙×花江夏樹、『オッドタクシー』演技を語る 「最初はもっと低い声」だった
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現在放送・配信中のアニメ『オッドタクシー』(テレビ東京ほか)より、主人公のタクシードライバー・小戸川役の花江夏樹と、高校生・長嶋聡役の高杉真宙の2ショットインタビューが到着。現場では会うことのなかった2人が、お互いの印象や演技に対して感じたこと、撮影の裏話などを明かした。
【写真】『オッドタクシー』現場では会うことのなかった高杉真宙&花江夏樹
本作は、コミカルなのに猛毒、ポップなのにミステリーという、今までに見たことのない新しいジャンルのオリジナルアニメーション。平凡な日々を過ごす41歳のタクシー運転手・小戸川が乗せるのは、クセのある客たちばかり。何でもないはずの人々の会話は、やがて失踪した1人の少女へとつながっていく―。監督は木下麦。脚本を『セトウツミ』『ブラック校則』で話題となった此元和津也が手掛ける。
今回到着したのは、主人公の小戸川を演じる花江と、ラジオのハガキ職人として、お笑いコンビのダイアンが演じる芸人コンビ・ホモサピエンスを追いかける高校生・長嶋聡役を務める高杉の2ショットインタビュー。
――共演前のお互いの印象と、『オッドタクシー』でのお芝居を見たときの第一印象からお聞かせください。
高杉「僕はアニメが好きなので、花江夏樹さんといったらもう、たくさんの人気アニメに出られているすごい大御所声優さんだと思っています」
花江「そんな、大御所じゃないですよ(笑)」
高杉「いえいえ、僕にとっては本当にすごい大物声優さんです。今回『オッドタクシー』の収録は一人だったので、現場で花江さんとはお会いできなかったんですよ。台本を読むと小戸川って渋いキャラクターなので、これを花江さんが演じるんだ、どんな風になるのかなと思ったら、すごいボソボソした口調でのツッコミがすごく素敵で。最高でしたね」
花江「正直に言うと、僕は高杉さんのお名前を今回の『オッドタクシー』で初めてちゃんと認識したんです。調べたらいろんな作品に出られていて、すごい方なんだって。長嶋のお芝居って、飾らないよさがある。声優ってデフォルメしたお芝居を求められることが多くて、それはそれでプロフェッショナルなことだと思うんですけど、そこにとらわれない純朴さが高杉さんのお芝居にはあるなって。ピュアな感じが声やお芝居から感じられて、本当にいいなって思いました」
高杉「お恥ずかしい…。でもすごく嬉しいです!」
――ご自身の役をどう捉えていましたか?
花江「41歳であのビジュアルなので、最初はもっと低い声で作っていったんですよ。すると木下(麦)監督に『そんなに無理して低くしなくていいですよ』って言われて。ナチュラルな会話が多いし、無理なく出せる低さで最終的に落ち着きました。小戸川は心が子どものまま大人になってしまった41歳という設定なので、そういう部分が僕の芝居からにじみ出てほしいと。そういう意図を伺って、なるほどと。なので確かに低い音は意識していますが、そんなに無理はしていませんね」
高杉「僕が演じた長嶋くんは、お笑いが大好きなキリンの高校生。大きくストーリーの本筋に関わってくる役ではなかったので、みなさんと会話することもなく終わってしまったことはちょっと寂しかったです(笑)。でもオーディオドラマのほうではたくさんしゃべらせていただき、キャラクターたちの裏の顔をたくさん見ることができました。樺沢くんみたいにYouTuberっぽい感じでやってみたり、楽しく演じました」
――他に気になるキャラクターやキャストはいましたか?
花江「自然な会話が多いので、声優には出せないようなニュアンスを持ってる人たちにオファーしたんだろうなと思いました。でも完成したものを見るとみなさんすごく作品に溶け込んでいますよね。特にダイアンの2人はうまいですね」
高杉「ダイアンのお2人、素敵ですよね」
花江「当て書きなのかなって思ったんですけど、そうだとしてもすごく自然体。しかもコンビで2人ともうまいって、これはすごいなと思いました」