エミー賞、「男優」「女優」のほか「パフォーマー」表記を選択可能に
エミー賞を主宰するテレビ芸術科学アカデミーが、規定の変更を発表した。今年の授賞式から、演技部門で、「男優」「女優」だけではなく、男女を区別しない「パフォーマー」と表記することを選べるようになる。
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Deadlineによると、今回の変更により、男優賞、女優賞のカテゴリーにエントリーした全員が、「候補証明書やトロフィーに『男優』や『女優』だけではなく、パフォーマーと表記するよう求めることが出来るようになります」と説明しているという。
声明では「これまでも、『男優賞』もしくは『女優賞』と名付けられた部門にエントリーする際に、性別を証明する必要はありませんでした」とした上で、「さらに今後は、『男優賞』『女優賞』と名の付く部門の候補者や受賞者は、候補入りした証明書やトロフィーに、『男優』や『女優』だけでなく、『パフォーマー』と表記できるようになります」と記されている。新しい選択肢は、今年のエミー賞から適用される。
近年、男女の枠にとらわれないノンバイナリーのカテゴリーを求める声が高まっている。ベルリン国際映画祭は、演技賞をジェンダーニュートラルにすることを昨年発表。LGBTQエンタテインメント批評家が選ぶドリアン賞も同様だ。
今年のエミー賞は、現地時間7月13日にノミネーションが発表され、授賞式は9月19日に開催される予定。