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『ダンサー・イン・ザ・ダーク』4Kリマスター版公開 日本最後の劇場ロードショー

映画

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版』メインカット
映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版』メインカット(C)ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, TRUST FILM SVENSKA, LIBERATOR PRODUCTIONS, PAIN UNLIMITED, FRANCE 3 CINÉMA & ARTE FRANCE CINEMA

 2000年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールと主演女優賞の2冠に輝いた映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の4Kデジタルリマスター版が、12月10日より全国順次公開されることが決まった。2022年6月に国内上映権が終了するため、今回が日本最後の劇場ロードショーとなる。

【動画】鮮やかによみがえる『ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版』予告編

 本作は、デンマークが生んだ鬼才ラース・フォン・トリアー監督が、アイスランドの歌姫ビョークを主演に迎えて生み出した大作。過酷な運命に翻弄(ほんろう)されながらも、自らの信念を貫き、愛する息子のために全てを投げ打つ主人公セルマ。母の無償の愛、絶望を乗り越える生命の輝きを、ミュージカルの手法を導入し、斬新な映像で描いた。

 チェコから米国にやってきたセルマは、女手一つで息子を育てながら、工場で働いている。セルマを母のように見守る年上の親友キャシー、何かにつけ息子の面倒を見てくれる隣人ビル夫妻、セルマに静かに思いを寄せるジェフ。さまざまな愛に支えられながらも、セルマには誰にも負えない悲しい秘密があった。病のために視力を失いつつあり、手術を受けない限り息子も同じ運命をたどるのだ。愛する息子に手術を受けさせようと懸命に働くセルマ。しかしある日、大事な手術代が盗まれ、運命は思いもかけないフィナーレへ彼女を導いていく…。

 この度、4Kデジタルリマスター版の新予告も完成。当時の予告制作を担当したディレクターもプロデュースに参加し、21年前の感動を見事によみがえらせた。

 最新の技術で修復された4Kデジタルリマスター版では、手持ちカメラが主体で撮影された映像や、100台のデジタルカメラを設置して撮影した壮大なミュージカルシーンの撮影手法の違いが鮮明に楽しめる。

 新予告で使われているのは本作の主題歌とも呼べる「アイヴ・シーン・イット・オール」。当時発売されたサントラ盤ではレディオヘッドのトム・ヨークがデュエットで参加し、大きな話題を呼んだ。強烈な個性を放つビョークの魂の歌声は色褪せることなく、当時の衝撃が脳裏によみがえる。今回の上映が、劇場にて大音量でビョークの歌声を浴びることができる最後の貴重な機会となる。

 映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版』は、12月10日より全国順次公開。

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版』予告編

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