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阪本順治監督×豊川悦司主演、禁断の問題作『弟とアンドロイドと僕』 謎めいた予告解禁

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映画『弟とアンドロイドと僕』メイン写真
映画『弟とアンドロイドと僕』メイン写真(C)2020「弟とアンドロイドと僕」FILM PARTNERS

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阪本順治

 俳優の豊川悦司が主演する、阪本順治監督の完全オリジナル脚本による最新作『弟とアンドロイドと僕』より、予告編と場面写真が解禁された。

【動画】『弟とアンドロイドと僕』予告編

 本作は、自分そっくりのアンドロイド開発に没頭する男の「究極の孤独」を描く禁断の問題作。監督として円熟期を迎えた阪本が「これを撮らなければ自分は先に進めない」という覚悟で取り組み、自身の人生観や思索の後を色濃く反映させた作品となっている。

 主人公の桐生薫を演じたのは、初期の頃から多くの作品で阪本監督とタッグを組んできた豊川。阪本監督は脚本執筆前から主演に豊川をイメージ。ルックスや空気感も含め、役者としての持ち味を生かしつつ特異なキャラクターを創造した。義理の弟役には、エッジの利いた芝居に磨きがかかる安藤政信。いつも何かにいら立っている厄介者の危うさを、色気たっぷりに表現してみせた。父親役にはベテラン・吉澤健。ほかにも風祭ゆき、本田博太郎など個性的な演技派ががっちりと脇を固めている。

 主人公の桐生薫は、孤独なロボット工学者。子どもの頃からずっと、自分が存在している実感を抱けないまま生きてきた。そんな不安を打ち消すため、今は誰も訪れない古い洋館で「もう一人の“僕”」として、自分そっくりのアンドロイド開発に没頭している。そんなある日、ずっと会っていなかった腹違いの弟が桐生のもとを訪問。寝たきりの父親。駅で出会った謎の少女。さまざまな人々が交錯する中、桐生ともう一人の“僕”の間には“ある計画”があった─。

 予告編は、フードを被った桐生(豊川)が不気味に廊下を歩くシーンと、「僕は、ずっと、フィクションだった」というキーフレーズから始まる。続いて桐生が、周辺の人間に奇妙な目で見られながら、大学でロボット工学を教える姿や、もうひとりの“僕”としてアンドロイド開発に没頭する様子が映し出されていく。

 そんなある日、義理の弟(安藤)が彼のもとを訪問。寝たきりの父親(吉澤)が自分の名前を呟いている事を知らされ、延命処置を希望するが拒否されてしまう。そんな家族からも見放されてしまった桐生の前に、自分と同じく存在意義を見いだせない謎の少女(片山友希)が現れる。そして、ロボットの腕が燃える場面や服に血が付いた弟が「お前何者」と問う姿など、不穏なシーンがたたみかけるように展開し、最後は桐生が自身の手を凝視する姿で終了。少女は一体何者なのか。そして桐生がもう一人の“僕”を作っている目的は何なのか。謎が謎を呼ぶ、スリラー色満載の予告編に仕上がっている。

 場面写真は9点。桐生が赤い光に包まれた洋館の中で佇んでいる姿や、謎の少女を後ろに乗せて自転車でどこかに向かう様子、大学で教壇に立つ姿、寝たきりの父親に手を伸ばす場面などが切り取られている。

 映画『弟とアンドロイドと僕』は、2022年1月7日より全国順次公開。

映画『弟とアンドロイドと僕』予告編

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