伝説のマフィア王の凄惨な人生に迫る『ギャング・オブ・アメリカ』公開決定
全米最大の犯罪組織を率いた伝説のマフィア王“マイヤー・ランスキー”の人生を描く映画『LANSKY(原題)』が、邦題を『ギャング・オブ・アメリカ』として2022年2月4日より公開されることが決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。
【写真】『ギャング・オブ・アメリカ』予告編
マイヤー・ランスキーは、禁酒法時代から戦後までアメリカの暗黒街を牛耳った伝説のギャングで、自らを“ビジネスマン”と呼んだ冷徹な人物。本作では、1910年代から1980年代まで時代を行き来しながら、ランスキーの凄惨な人生にサスペンスフルに迫ってゆく。
1981年、マイアミ。作家のデヴィッド・ストーンは、伝説的マフィアであるマイヤー・ランスキーの伝記を書くことに。本人から出された条件は、『俺が生きているうちは、誰にも読ませるな』。インタビューがはじまると、ランスキーは自らの人生を赤裸々に語りはじめる。それは、半世紀以上におよぶ、ギャングたちの壮絶な抗争の記録だった。
貧しい幼少時代、ラッキー・ルチアーノとの出会い、そして殺し屋集団《マーダー・インク》を組織し、ついにはアル・カポネやフランク・コステロと肩を並べる存在にまで上り詰め、巨万の富を築いたランスキー。インタビューが終わりに近づいた頃、ストーンはFBIが3億ドルともいわれるランスキーの巨額資産を捜査していることに気付く。捜査協力を強いられたストーンは、ある“決断”を下すことになる…。
ランスキー役に『レザボア・ドッグス』の名優ハーヴェイ・カイテル。ストーン役には『アバター』シリーズのサム・ワーシントン。若き日のランスキーには、『オーヴァーロード』のジョン・マガロがふんする。監督・脚本はエタン・ロッカウェイ。監督の父親であるロバート・ロッカウェイは、ストーンのモデルとなった、実際に生前のランスキーにインタビューを行った人物だ。
予告編は、年老いた伝説のマフィア王マイヤー・ランスキーが、「自分が死ぬまでは誰にも読ませないこと」を条件に、作家のストーンに伝記執筆を許し半生を語る様子を収めたもの。回想シーンでは、殺し屋集団《マーダー・インク》による冷血な処刑シーンや、激しい銃撃戦、ランスキーが暗黒街を支配し“王”と呼ばれるまで上り詰める様子が映し出される。
一方現在のシーンでは、ランスキーが隠し持っているとする3億ドルの在り所を、本人から聞き出すようにFBIがストーンに迫る場面も。事情を察したランスキーは「何かを迷っている顔だ。選ぶ時は迷わない事だ。私はそう生きてきた」とストーンに諭す。さらに「この人生を選んだ事に後悔は?」と聞かれると「これが私のビジネスだ」と断言する。果たしてインタビューの行方は。現在と過去を行き来しながら展開していく、実在したマフィア王の人生に興味がかきたてられるスリリングな予告編となっている。
ポスタービジュアルは、ランスキー(ハーヴェイ)とストーン(サム)の顔が大きく配置されたもの。2人の間には、炎に包まれた街を背景に、殺し屋集団《マーダー・インク》と思われる男たちが銃を構える姿が切り取られている。「伝説のマフィア王、マイヤー・ランスキー その男は、アメリカの《闇》そのものだった」というコピーも並び、ギャングたちの壮絶な抗争の様子を感じさせるビジュアルとなっている。
映画『ギャング・オブ・アメリカ』は2022年2月4日より全国公開。