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ハビエル・バルデム×エル・ファニング『選ばなかったみち』、エモーショナルな予告解禁

映画

 オスカー俳優ハビエル・バルデムと女優エル・ファニングが父娘役として初共演する映画『選ばなかったみち』より、予告編とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】父の幻想を娘は理解できるのか?『選ばなかったみち』日本版予告

 本作は、『耳に残るは君の歌声』『ジンジャーの朝〜さよなら、わたしが愛した世界』を手掛けた女性監督サリー・ポッターの最新作。弟が若年性認知症と診断され介護をしたポッター監督が、自身の経験をもとに自ら脚本も手掛けて作り上げた。人生の岐路で自分の選んだ道は正しかったのか、もしも別の選択をしていたら? 胸の奥底にしまい込んだ過去の大切な出来事や記憶を繋ぎながら、人生の奥深さに迫る感動の問題作となっている。第70回ベルリン映画祭コンペティション部門に出品された。

 ニューヨークに住むメキシコ人移民レオは作家であったが、認知症を患い誰かの助けがないと生活は成り立たず、娘モリーやヘルパーとの意思疎通も困難な状況になっていた。ある朝、モリーはレオを病院に連れ出そうとアパートを訪れる。モリーが隣りにいながらもレオは、初恋の女性と出会った故郷メキシコ、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャへと、娘とは全く別々の景色をみるのだった―。

 主人公である父レオ役を圧倒的な存在感を放つオスカー俳優ハビエル・バルデム、娘モリーをイノセントな魅力を持つ女優エル・ファニングが演じ、父娘役で初共演を果たした。そのほか、ローラ・リニー、サルマ・ハエックら実力派俳優が脇を固める。

 予告編は、娘モリー(エル)が、ニューヨークのアパートでひとり暮らしをする父レオ(ハビエル)を病院へ連れていくために彼を訪ねる、ある朝の様子から始まる。しかし、ふたりは意思の疎通もままならない。向かう先々でレオは面倒を起こし、モリーは仕事の重要なプレゼンを当日に控えながら予定を何度も変更せざるを得なかった。

 続いて、レオがかつて選ばなかった2つの人生「初恋の女性と出会った故郷メキシコ」「作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャ」が、彼の幻想として映し出される。一緒にいるはずなのに、父と娘が見ているのは全く別の景色。「パパが理解できない」と厳しい現実に押しつぶされそうになるモリーだが、父に寄り添い手を握り続ける。果たしてレオの幻想をモリーは理解できるのか。ニューヨークから移りゆく、メキシコの荒野や灯火、ギリシャの広大な海など夢幻的な映像美も印象的な、エモーショナルな予告編となっている。

 ビジュアルは、モリーがレオの頬に手を置き優しい笑顔を向け、父と真っすぐ見つめ合う本作の印象的なシーンを配置したもの。横には「あの日、あの時、あの瞬間―― 歩んでいたかもしれない人生に、会いに行く。」という、主人公レオが劇中で繰り広げる心の旅を表す言葉がキャッチコピーとして添えられている。

 本作についてポッター監督は「私はこの映画を、人生の奥深さに迫る作品にしようと考えていました。悲しい場面もありますが、一筋の光が与えられればと思いました。観客の皆さんには、レオの物語を通して、複雑で神秘的な自分の人生を追い求めてもらえたらと願っています」と語っている。

 映画『選ばなかったみち』は2022年2月25日より全国公開。

映画『選ばなかったみち』予告編

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