古川琴音、忘れられない濱口竜介監督のハプニング「ここまで来たのにみたいな」
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俳優の古川琴音、中島歩、玄理が18日、都内で開催された映画『偶然と想像』公開記念舞台あいさつに登壇。古川は濱口竜介監督からの影響を明かしたほか、現場で濱口監督が起こしたハプニングも振り返った。
【写真】ブラックドレス姿がキュートな古川琴音
本作は、“偶然”をテーマに3つの物語が織りなされる短編集。メガホンをとった濱口竜介監督は、新型コロナウイルス対策の隔離期間のため、電話を通じてイベントに参加した。
濱口監督の演出について、古川は「リハーサル期間で濱口さんに教えてもらったことを、その後ずーっと続けておりまして」と発言。感情抜きでセリフを読み、ボイスレコーダーに録音してその音声を聞くことを続けているそうで、「感情を入れずにつぶやいていくと、単純に口が慣れるっていうのもそうなんですけど、そのストーリーを何回も何回も流すことになるので、自然とその心情が流れるようになっていくんですね。なので、余計な力を抜いて、本番、相手に集中できるようになったので、そのやり方をずっと続けています」と影響を明かした。
中島と共演した感想を聞かれた古川は照れ笑いを見せ、玄理は「なんで照れてるの?」とにっこり。中島は追い詰められていく役柄を踏まえ「怖かったですね(笑)」と振り返り、「古川さん自身は、かわいらしい、そんなこと言わない人なんですけど」とも。古川は「自然体でいつもいてらっしゃるので。普段は緊張しいなので、初めて会う人とか、どうやって話しかけたらいいんだろう?とか、けっこう気を遣うタイプではあるんですけど、すごくリラックスして臨めました」と中島との共演を回想していた。
撮影中の思い出に話が及ぶと、古川は「監督がむせて、それでもう一回リテイクになったのが忘れられないです。ここまで来たのにみたいな」と笑顔。これを受けた濱口監督は「やっぱり、むせた時に咳ができる現場がいいなって。監督であっても、誰であっても」と語って会場を沸かせていた。
舞台あいさつでは、当日に誕生日を迎えた玄理に花束が贈られる一幕もあった。