アリ・フォルマン監督『アンネ・フランクと旅する日記』3.11公開 予告&ポスター解禁
『アンネの日記』を原案としたアニメ映画『アンネ・フランクと旅する日記』(原題『Where Is Anne Frank』)が、2022年3月11日より全国公開されることが決定。併せて予告編とポスタービジュアルが解禁された。
【動画】アンネの“空想の友達”キティーが現代へ 『アンネ・フランクと旅する日記』予告編
『アンネの日記』は、第二次世界大戦下、アンネ・フランクが“空想の友達”キティー宛てにつづっていた日記。1942年6月12日、13歳の誕生日に父オットーから贈られたチェック柄の日記帳に、ナチスから身を潜めていた隠れ家での生活やペーターとの初恋などを書き連ねた。1947年、アウシュヴィッツを生き延びたオットーによって初出版。現在は、オランダ・アムステルダムの博物館「アンネ・フランクの家」に保管されている。
2009年にユネスコの世界記憶遺産に登録され、「世界で最も読まれた10冊」のうちの1冊に挙げられた『アンネの日記』。これまで幾度となく映像、舞台化されてきたが、本作はアニメーションでしか表現し得ないアプローチで、アンネ・フランクの生涯を、彼女が生み出した“空想の友達”キティーの視点でたどっていく。
監督は、アニメーション映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した『戦場でワルツを』のアリ・フォルマン。『アンネの日記』をもとにイマジネーションと遊び心に満ちた現代のパートを新たに創出、ふたりの少女の姿を等身大にみずみずしく描いた。
予告編は、博物館のガラスケースが割れ、『アンネの日記』に書かれた文字がクルクルと浮かび上がり、アンネの“空想の友達”キティーが現れるところから始まる。時空を飛び越えたことを知らずに、今が1944年だと思っているキティーは、親友アンネを探して現代のアムステルダムの街を駆けめぐる。戦時下にありながらも夢を語り、想像力を持って未来を信じ続けたアンネと、そんなアンネの思いを胸に未来へ向かっていくキティー。ふたりの少女が力強く生きる姿が映し出される。
現代のアムステルダムをほうふつとさせる細やかな街並み、キティーが屋根から屋根を全力で疾走したり、巨悪であるナチスを大きなサイズで描いたりと、アニメーションだからこそ実現した表現方法も見どころだ。
ポスタービジュアルには、過去を生きるアンネと現代をめぐるキティーが左右対照的に描かれている。「新たなページが綴られる」というキャッチコピーにあるように、キティーは『アンネの日記』で紡がれることのなかった“その先”をたどる。
アニメ映画『アンネ・フランクと旅する日記』は、2022年3月11日より全国公開。