“いい人伝説”キアヌ・リーヴス、資産の多さに「恥ずかしさ」があり多額の寄付
『マトリックス レザレクションズ』が公開中のキアヌ・リーヴス。数々のいい人伝説を持ち、友人や仕事関係者に対して気前が良いことでも知られるキアヌだが、どうやら資産が多いことに「恥ずかしさ」があり、多額の寄付を行っていたようだ。
【写真】若かりし日のリヴァー・フェニックス&キアヌ・リーヴス
『マトリックス』や『ジョン・ウィック』など人気シリーズを持つキアヌ。報道によれば、推定約3億1500万ドル(約361億円以上)もの資産を持つと言われている。しかし、彼はどうやら、多額の資産を持つことを快く思っていないようだ。
彼と長年家族ぐるみの付き合いをしているという友人が、The Post紙に話したところによると、「彼は資産があることを少し恥じているフシがある」そうだ。
「キアヌはこれまで、知られているよりもずっと多額の寄付を行っています」と友人。「自分がどれほどラッキーか分かっているのです。ほかのハリウッドスターとは違い、それを当然のことだとは思っていません」と話したそう。
キアヌと言えば、昨年12月には、『マトリックス』第1弾のギャラの70%分を白血病の研究のために寄付していたことが明らかになり、つい最近も、友人らを自費で『マトリックス レザレクションズ』のプレミアに招待したことが話題になった。
このほかにも、『マトリックス リローデッド』で組んだ12人のスタントマンに、ハーレイ・ダヴィッドソンのバイクを贈り、『ジョン・ウィック4』では、ロレックスの時計を贈ったとも言われている。
キャリアの上では順風満帆に見えるキアヌだが、その人生では多くのものを失ってきた。
1993年には、親友で『マイ・プライベート・アイダホ』で共演したリヴァー・フェニックスを薬物の過剰摂取で亡くし、1999年には交際中の女性が彼の子を妊娠するも死産となり、深い喪失感を味わった。この女性は、破局後しばらく経った2001年に28歳の若さで事故で亡くなっている。また、幼い頃に別れた父親との関係も複雑なものだったそう。
こうした人生の悲劇が、『ジョン・ウィック』の悲嘆に暮れる暗殺者役を引き受けることにつながったと言われている。また、妹のキムが白血病を患い、そのことがきっかけで前述の白血病研究のための寄付へとつながった。数々の悲劇を経験し、キアヌは自分の富を多くの人と分け合うことに、人生の意味を見出しているのかもしれない。