深津絵里、『カムカムエヴリバディ』印象に残っているシーンは“竹村クリーニング”
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)で二代目ヒロイン・るいを演じている女優の深津絵里がインタビューに答え、役柄を演じる上で意識した点や印象に残るシーンについて語った。
【写真】深津絵里の印象に残っているという、「るい、竹村クリーニング店を初訪問」シーン
深津演じる雉真るいは、安子(上白石萌音)の娘として雉真家に生まれ、18歳まで岡山で育つが、とある理由から岡山を飛び出し大阪へ。クリーニング店を営む夫妻と出会い、住み込みで働きながら新しい生活を始める。
演じるにあたり意識した点として、深津は「るいは、見ている方々が同じ気持ちで寄り添ったり、自分と重ね合わせるのがすごく難しいキャラクターなので、そこは繊細に考えなければいけないですよね。それに、喜怒哀楽を上手に表せないので、彼女の感情の揺れを、どれくらい表現するべきなのかも気をつけています」と語った。
さらに、「るいの生い立ちや育ってきた環境を考えると、年齢よりも大人びた面がある一方、どこか抜け落ちた子どもっぽい面もあるのかなと思いました。そんなるいの、でこぼこした感じがうまく出せたらいいなと」としている。
印象に残っているシーンについては「竹村クリーニング店の平助さん(村田雄浩)と和子さん(濱田マリ)ご夫婦と会って初めてお茶の間でお煎餅をいただくシーン」を挙げ、「すごく緊張しました。というのも、それがるい編の初日に撮ったシーンだったんです」と明かした。
この場面でのるいの内面を「岡山にいた十何年間で、きっとるいの心はとっても固く閉ざされていて。本当の気持ちをなかなか表さなかった女の子が、全く見ず知らずのお宅にあがって、あたたかさに触れ、心を開放する」と説明。
撮影時のことを「私の感情がうまくコントロールできなくて、何テイクもやらせていただいたんです。それを、村田さんとマリさんのお二人が見守ってくださいました。言葉ではなく、私たちはここにいるから大丈夫だよっていう空気をつくってくださって。お二人にご迷惑をかけたと思うんですけれど、そのつまづきみたいなものがあったからこそ、一気にお二人との関係をつくれたような、みんなで手を取り合えた気がしてとっても大事なシーンだったなと思います」と振り返った。
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は、NHK総合にて毎週月~土曜8時ほか放送。