クランクイン!

新原泰佑、憧れの寺山修司の世界で新境地挑戦 『ちょっとだけエスパー』で大泉洋から学んだこととは?

演劇

◆『ちょっとだけエスパー』で大泉洋の背中から学んだ姿勢



――昨年は『ちょっとだけエスパー』での紫苑役が大注目を集めました。大泉洋さん、ディーンフジオカさん、宮崎あおいさん、北村匠海さんなど、そうそうたる皆さんとの共演はいかがでしたか?

新原:本当に刺激的でしたし、皆さんの1発にかけるエネルギーみたいなものは、映像で伝わるとおりの熱量を実際の現場で毎回出されているので勉強になりました。自分も皆さんの熱量に応えていきたいと思いながら芝居をしていました。

――一番大きな刺激となったことはどんなことでしょうか。

新原:大泉さんの現場作りはすごく勉強になりました。お人柄もありますし、とても真面目な方なんですけれども、やっぱり楽しいことが好きなんだろうなと感じて。クリスマスマーケットのシーンは、吹き抜けの上階から広場にいるエキストラの皆さんに向けて「頭が高くてすみませ~ん!朝早くからありがとうございま~す!」とお声がけされたり。素敵な背中を見させていただきました。

――映像のお仕事と舞台のお仕事での意識の変化はありますか?

新原:映像をやっている時は「この芝居のアプローチ、舞台でやりたいな」、舞台をやってる時は「これが映像になったらこのアプローチどうするんだろう」と、ずっと僕の中で交互にぐるぐる繰り返しています。

映像に取り組んでいる時は「画面のサイズに収まってる気持ちを舞台で開放したら、どうなるだろう?」「これを100パーセントで解放した時に、どうやって演じるかな?」という好奇心がいつも1番最初に来ますね。

――杉村春子賞を受賞されてご自身の中に変化はありましたか?

新原:やっぱり賞をいただいてから、責任感といいますか、そういうものが自分の中で生まれました。いい意味でプレッシャーになっているんですよ。このレベルで止まってちゃいけないと自分を奮い立たせるじゃないですけど、まだまだもっともっとできる、もっといい芝居ができるという向上心にも繋がっていますね。

小さい頃からダンスをやってきて、「この技できない」って思ったら、できるまで「なんだよ、この野郎!」と思いながらずっとやってきました。「もうこの技ができたらダンスなんてやめてやる!」と思っても、いざクリアできたらまた次の壁があって「あぁ、まだやめられない」となり、どんどんダンスが好きになっていった。その結果として、今があるんですね。負けず嫌いだし、それで自分が強くなってきたので、僕はプレッシャーに負けることはないと思っています。

――新原さんにとって、ダンスというのはどういう存在ですか?

新原:呼吸してる感じが一番する瞬間かもしれないです。普通に歩いてる時よりダンスをしてる時の方が呼吸してるなって思います。生きがいに近いようなもので、生きてるなって生を実感するというか。人前で何かをパフォーマンスする、表現するっていうことが、一番生きてるって感じられるんですよね。

――公演期間中にお誕生日を迎えて、26歳になられるんですよね。

新原:幕が開いて3日後です。マチソワで、翌日は休演日。むくまないように呑みたいと思います(笑)。

――20代も折り返しとなりますが、20代のうちに目指す姿はありますか?

新原:う~ん。あまり考えてないですね。なるようになると思っているので。これをやっておきたい!と思ったら、やりきった時に次を見つけるのに時間がかかっちゃいそうな気がして。例えばこういう役をやりたいとか、そういうゴールを作らずに未知なものに進んでいった方が新たな自分に出会える気がしているんですよね。

今回の作品もこういう役をやるとは思っていなかったのですが、貞夫という男に合うと思ってくれた演出家の方、プロデューサーの方々が、この貞夫という色に僕を染めてくれるんだろうなっていう期待のもとに僕は飛び込む。そうした連続がたぶん今後もずっと続いていくんだと思うんです。でも、それが素晴らしいことだと思うし、僕の一番の喜びなので、自然体でこれからもいろんな役に出会っていきたいなと思っています。

(取材・文:佐藤鷹飛 写真:高野広美)

 Bunkamura Production 2026 ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』は、10月4日~20日東京・THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)、11月7日・8日大阪・SkyシアターMBSにて上演。

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【公演概要】

ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』
ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』メインビジュアル

ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』

◆日程・会場
10月4日~20日:東京・THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)
11月7日・8日:大阪・ SkyシアターMBS

◆出演
新原泰佑
北香那
田中俊介
勝矢
さとうこうじ
岡田義徳
田口トモロヲ
橋本さとし

◆原作
寺山修司

◆演出
杉原邦生

◆音楽
☆Taku Takahashi[m-flo]

◆潤色
桑原裕子

◆振付
北尾亘


【公式サイト】https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shishithelionbeat.html
【公式X】@musical_shishi
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