瀬戸康史&有村架純、9年ぶり共演も印象は変わらず 演出・白井晃への絶大なる信頼を胸に舞台『キュー』に挑む
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有村架純
――お二人にとって白井さんはどんな方ですか? 有村さんは初舞台の演出家が白井さんでしたよね。
有村:そうなんです。私は観客席に背中を向けて稽古をしてるところから始まっているので(笑)。「有村くん!」とまずそこを怒られた思い出があります。白井さんは、ストイックですし、貪欲で、向上心の塊みたいな方ですね。
――掛けられた言葉で何か印象に残っているものはありますか?
有村:私が出演した『ジャンヌ・ダルク』の初演を、その4年前に堀北真希さんがやられていまして、「堀北くんがやっていたジャンヌは高貴なジャンヌだったけど、有村くんはすごく地に足の着いた、1人の少女が村を変えようと頑張っている庶民派ジャンヌだったよ」と言ってくださったのが、すごくうれしかったです。初めての舞台だったけど、経験も少ない自分がそういうふうに自分なりに見せることができていたんだと自信を持てたのを強く覚えています。
――瀬戸さんにとっての白井さんはいかがですか?
瀬戸:白井さんはちゃんと叱ってくれる人ですね。それはストイックが故にというところはあると思うけど、俳優に愛がないと絶対に怒れないじゃないですか。白井さんのおかげで僕は今も俳優をやれているというくらい、僕の俳優人生を変えてくれた人です。
白井さんは僕の余計なものを全部削ぎ落としてくれたんです。変なプライドとか、舞台でどう動こうとかそんなの芝居には関係ないじゃないですか。でもそんなことばかり考えていたら、「もう自分が思うままにとりあえずやりなさい」と。
有村:頭で考えるんじゃなく。
瀬戸:そう。それを教えてくれた人なんです。
「芝居だけど芝居するな」とも言われました。当時は意味が分からなかったんですけど、段取りとかいろんなことを含めて馴染めということなんだろうなと思って。それは今もいつも頭の片隅に入れて仕事をしています。
――お二人は映画『ナラタージュ』以来、9年ぶりのご共演となります。お互いにどんな印象をお持ちですか?
瀬戸:僕の中にはピュアで真面目なイメージがあります。それこそ、ストイックですよね?
有村:昔よりはちょっと肩の力が抜けるようになったと思います。
瀬戸:それは多分、いろんな作品を経験して、いい意味での余裕が出てきたんじゃないですか。
有村:瀬戸さんは、飾り気がないというか、本当にずっとこのまま。佇まいもそうですし、雰囲気とか全然変わってなさすぎて、9年前とはとても思えないです。
長く一緒の時間を過ごすのは今日が久しぶりなんですけど、ちょっと時間が空くと関係性がリセットされることもありますが、全然リセットされていなくてあの頃のままだと感じました。
◆瀬戸と有村にとって舞台とは?
【公演概要】
『キュー』
11月15日~29日:東京・東京芸術劇場プレイハウス
12月4日~6日:大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
◆原作
上田岳弘『キュー』(新潮社刊)
◆演出
白井晃
◆上演台本
上田岳弘 白井晃
◆出演
瀬戸康史
有村架純
石田ニコル
井内悠陽
加治将樹
田中哲司
【公式サイト】https://the-9.westage.jp
【公式X】@watanabe_engeki