和田琢磨&立道梨緒奈&赤澤燈が思う「もしもあのとき……」 誰の心にもあるもの描く舞台『回転する夜』に込める思い
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――役者仲間の古谷大和さんが演出を手がけます。演出家としての古谷さんの印象はいかがですか。
赤澤:演出家として、どうやりたいかというビジョンが明確にあるんだろうなと。今はまだ様子を見てもらっている段階な気がしますが、行きたい方向へどう誘うか、考えてくれている印象です。
立道:指示が本当に的確なんです。
赤澤:そう! 女性の役への演出も上手いよね。
立道:本当に。稽古の序盤で、「こういう癖があるから」と癖まで見抜かれていたり、「ここでは千穂はきっとこうするよ」と私より色気を分かっていたり(笑)。ものすごく分かりやすくて、勉強になります。
和田:僕は大和さんとは一度共演していて。自分の演技や周りを俯瞰して捉える力がある方で、僕らが感覚でやってしまうことを、彼はちゃんと言葉で説明できる。そこにものすごく信頼感があります。
――本作は「もしも、あのとき違う選択をしていたら」がキーワードのひとつです。それにちなみ、皆さんが「もしもあのとき」と思うことがあれば教えてください。
赤澤:僕、あんまり過去の記憶がなくて(笑)。多分、自分を守ってるんですよね。だから「もしも」があまりないタイプ。怖いから忘れて生きている気がします。
立道:もしダンスをやっていなかったら、ゲームが好きなのでゲーム会社に就職したかったんですよ(笑)。そっちの道もあったのかな、と思うことはあります。
和田:もしあのとき父の会社を継いでいれば、僕は東京にはいません。ただ、父は退いてから体を壊してしまったので、継いでいれば違う状況になったんじゃないかと。そういう葛藤は消えることはないですね。
――最後に、この作品がどんな作品になりつつあるかという期待も込めて、読者へのメッセージをお願いします。
赤澤:スーパーポジティブに生きられる人以外、誰の心にもあるものを描いた作品だと思います。周りから見たら小さいことが、自分にとっては大きくなってしまう。そんな身近な話が核なので、固くならず観てほしい。僕にとって個人的に大事な作品なので、命を込めて舞台の上で生きられたらと思っています。
立道:今、燈さんが言っていて、なるほどなと。私、自分はポジティブな人間だと思っていたんですけど、この稽古をしていて、えぐられる感覚があって。本当に誰にでもあるものを描いているんだなって、今実感しています。いろんな思いを抱えた人物がいて、それぞれが乗り越えていく。そういうものが詰まっている作品です。ぜひ劇場に遊びに来てください。
和田:蓬莱さんの作品は、人の弱さや愚かさの間から、細い光のような希望が見えてくる。自分にも刺さるものがあって、ヒリヒリしながら観てしまうんです。今回も大きな出来事が起きるわけではないですが、観終わった後、うっすら一歩前に進めたような感覚を、お客様にも、我々も持てたらと思っています。
(取材・文・写真:双海しお)
舞台『回転する夜』は、8月14日~23日東京・シアターサンモールにて上演。
【公演概要】
『回転する夜』
8月14日~23日:東京・シアターサンモール
◆作
蓬莱竜太
※蓬莱竜太の「蓬」は「一点しんにょう」が正式表記
◆演出
古谷大和
◆出演
和田琢磨
赤澤燈
星野勇太
横田龍儀
京典和玖
立道梨緒奈
【公式サイト】https://kaitensuruyoru-stage.com/
【公式X】@furuyama_stage