嵐 松本潤の“個性”と“強み”を深堀り! 活動の根底にあるファンへの愛情深さ<ラストツアーカウントダウン連載>
■ファンへの愛情から生まれた名演出
松本の活躍を語る上で欠かせないのが、彼の演出家としての能力だ。松本は客席の上を移動する透明な可動式ステージ“ムービングステージ”を考案。今や東京ドーム公演などで当たり前のように使用されるステージだが、もともとは松本が考え出したものだ。松本は2005年のツアーで縦長の会場を活かす方法を考案する際に「踊りながら客席に近づけたら面白いのではないか」と考えたのだという。ステージが透明のアクリルになっていることによって、観客は真下からアーティストを見ることができる。
さらに松本は“無線制御ペンライト”により、観客自らが色を変えなくても、楽曲によって客席のブロックごとに色が変わり、会場の一体感を生み出す演出も考案。観客も含めてそのライブが完成するような仕掛けとなっており、ステージから遠い席でも会場を見渡して楽しめる演出を取り入れた。
ムービングステージや制御ペンライトは、今や大きな会場で行うエンタメシーンでは必須とも言える仕掛けだ。大掛かりな仕掛けの裏には、松本のファンに対する愛情が込められている。一列目でも最後列でも値段が変わらないコンサートで、どれだけ会場全体のファンのことを満足させ、楽しませられるか。緻密に計算された演出や仕掛けは、すべてファンに楽しんでもらうためだ。
松本は嵐のコンサートだけではなく、事務所全体のコンサートや、後輩のコンサートの演出も手掛けてきた。2024年、STARTO ENTERTAINMENTが本格始動した際に行った所属タレント出演のイベント『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』では、SUPER EIGHTの大倉忠義と共に演出を担当。13組の出演グループの持ち味やカラーを存分に生かした演出で、観客を一時も飽きさせない「エンターテイメントは楽しい!」というシンプルな感情があふれるイベントを作り上げた。
また、松本は2025年に、Snow Manのグループ初となるスタジアムツアーの演出監修も担当。Snow Manが松本に直接依頼し実現がかない、渡辺翔太はあおりの声色までも監修してもらったと明かした。松本が演出しているのはステージだけでなく、その場で起こり得るすべてのことであり、やはりそこにはファンへの愛がある。そしてその松本の愛情は、後輩にもしっかりと伝わっている。
3月に行われる嵐のラストツアーにも松本の、そしてもちろん嵐の、絶大な愛が込められているに違いない。(文:朝日奈風果)




















