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永遠の名作『ロッキー4』をスタローンが再編集 追加シーンと音楽が再び感動をもたらす

映画

■やっぱりスタローンはすごい

 結論から言えば、“スタローンはやっぱりすごい”である。新作『ロッキー4』こと『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は紛れもないあの『ロッキー4』であり、ドラマはもちろん、ファイトシーン、そして映像も音声も、36年の時を経てその魅力が大きく増していた。

 ここから新作の変更点をいくつかご紹介するので、何も知らずに新作を見たい方は、以降は鑑賞後にお読みいただきたい。

『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』より (C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
 主な変更点をご紹介すると、まず新作は「アイ・オブ・ザ・タイガー」から始まらない。シリーズ恒例の前作ハイライトも再編集され、特に冒頭は大きく変更。オリジナルの本編で言えば、冒頭約8分がカットされた形で新作はスタートする。ロッキーがポーリーの誕生日にプレゼントしたロボットはその存在自体が消されてしまったが、その分、アポロがドラゴと戦いたい理由とその過程がより詳細になっている。そしてアポロ対ドラゴ戦は、第1ラウンドでアポロがダウンするシーンが追加されるなど、試合内容にも深みが加わった。さらにアポロの葬式のシーンでは、オリジナルではロッキーだけが弔辞を述べるが、新作ではアポロの育ての親であるセコンドのデュークの弔辞も加えられ、ロッキーのものも内容が変わっている。そしてオリジナルでは、前半はほぼ無言に近かったドラゴだが、いくつかセリフが加えられ、冷徹な印象はそのままに人間味が与えられている。

 このようにアポロの戦いと死をより詳細に描きつつ、アポロ、ロッキー、ドラゴの関係にもより深みを持たせることで後半の展開がさらに熱くなっているのだ。

■名曲たちと新作映画と見まがう映像クオリティ

 そしてオリジナルの大きな魅力だった名曲たちは、カットされるどころか、新たな未公開映像と一部差し換えられたうえで、尺もそのまま、新作でも大きな役割を担っているのでご安心いただきたい。「アイ・オブ・ザ・タイガー」もスタローンが口ずさみながら劇場を後にしてほしいと語っている通り、しっかり流れる上に、新作ではフル尺に変更されている。

 新作の変更点をいくつかご紹介したが、トレーニングシーンやファイトシーンも細かく編集が加えられていて、追加や差し替えシーンというわかりやすい形ではなく、同じようなカットでもアングルが変わっていたり、見たことのないカットが一瞬入ったりする。ロッキーを取り巻くキャラクターたちも同様で、試合中のエイドリアンのアップが増えているし、リングサイドにいるポーリーの試合後に一瞬映る姿に泣かされたりとエモさ倍増。初見ですべての違いを見つけることは不可能なほどだ。

『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』より (C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
 そんな変更点はもちろんだが、一番驚くのは映画自体の映像と音声のクオリティが著しくアップしていることだ。映像は4Kにリマスターされ、近年の映画に引けを取らない高画質になり、画角も横長のシネスコサイズに変更されて画面の情報量が増加している。さらに驚くべきは音響編集で、1985年から技術も進歩し、チャンネル数は格段に増加。ファイトシーンなどの効果音やセリフのクリアさなどはもちろん、あの名曲たちの音質も劇的に向上している。

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■『ロッキー4』が好きでよかった!

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