芦田愛菜の“父”演じた俳優たち 最新ドラマでは西島秀俊、幼少期や思春期の“父”は?
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■『星の子』永瀬正敏
今村夏子の長編小説で、2020年に映画化された『星の子』。病弱な娘を救おうと「怪しい宗教」にのめり込む両親と、宗教二世として苦悩の日々を送る娘を描いた映画だ。
主人公の林ちひろ役を芦田が演じ、父親役には永瀬正敏。母親は原田知世が担当した。宗教二世として生きてきた自分が「実は他人と違う」と感じ始めた娘と、家財をすべてつぎ込む勢いで宗教にのめり込む両親を描いた内容は、大きな反響を呼んだ。
■『エンディングカット』佐藤隆太
2022年にNHKで放送された『エンディングカット』。故人の髪を整える「エンディングカット」という職に就く父親と、その職業と誰しもに訪れる「死」と向きあう娘の人間模様を描いたドラマだった。
『エンディングカット』で芦田の父親役を演じたのは佐藤隆太。芦田の演じた主人公は高校3年生で、当時41歳だった佐藤は「若いお父さん」だった。人の死という重いテーマを扱った本作だったが、佐藤と芦田の演技力もあり「テーマは重いけど泣かせるストーリーだった」「芦田の演技が上手くて泣けた」という声が上がっていた。
<番外編>『マルモのおきて』阿部サダヲ
芦田の出世作ともいわれるドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)。血の繋がりのない双子を引き取り育てていく「マルモ」の奮闘を描いたストーリーだ。
「マルモ」こと高木護役を演じたのは俳優の阿部サダヲ。高木が父親代わりとなった双子を演じたのが当時7歳の芦田と鈴木福だった。2011年の放送開始当初はさほど注目されたドラマではなかったものの、ストーリーや芦田と鈴木の演技が話題となり、最終回は23.9%の高視聴率を記録。主題歌の「マル・マル・モリ・モリ!」は、芦田と鈴木のかわいらしいダンスも相まって大ヒットとなり、同年の『NHK紅白歌合戦』にも放送局の枠を越え出場を果たす。
『マルモのおきて』は視聴者に強いインパクトを与え、「芦田愛菜といえば『マルモのおきて』」というイメージを持つ人もまだまだ多い。独身の高木が徐々に“父親”として成長していく姿や、本当の父を失った悲しみを抱えながらも明るく無邪気に振る舞う双子の姿に、本当の親子以上の絆を感じさせた作品だった。