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日向坂46四期生『ゼンブ・オブ・トーキョー』 「限られたファン向け」のイメージを捨てて見てほしい青春映画

映画

■藤嶌果歩&竹内希来里のかけ合いで呼び起こされる“淡い恋心”


(C)2024映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」製作委員会
 劇中の自然なかけ合いはどれも心温まるものばかりだが、9月リリースの12thシングル「絶対的第六感」で正源司とのWセンターで自身初の表題曲センターを託された藤嶌果歩の演じる羽川恵、そして、竹内希来里の演じる辻坂美緒が、かけ合うシーンも強く印象に残る。
 
 修学旅行は“恋心を実らせるチャンス”とばかりに、街中で憧れの男子生徒を追いかける2人。神社の境内では、男子生徒を陰から見守る2人が、じつにコミカルにやりとりを繰り広げる。
 
 映画公開に向けたインタビューでは、撮影中に実際の街中で「『この子たち、大丈夫?』みたいな目で周りから見られて、恥ずかしかったです(笑)」と藤嶌がはにかんでいたが、リアリティある演技もあいまって、青春時代の淡い恋心すらも呼び起こされる。
 
■本作の“もう1人の主人公”渡辺莉奈を中心に描かれる絆
 
 ある夢を追いかける“もう1人の主人公”といってさしつかえない、最年少メンバーの渡辺莉奈が演じる桐井智紗のくだりも、本作に流れる青春要素を凝縮している。
 
 序盤から中盤にかけては正源司がメインで、終盤にかけては渡辺がメインとなる印象の本作。渡辺の演じる智紗の夢が、あるハプニングによって途絶えそうになりながらも、一致団結したメンバーが仲間のために力を合わせる展開には胸が熱くなり、演技を超えた四期生の絆すらも感じさせてくれる。
 
 青春とは何だったのか。年齢を重ねるにつれて、記憶が薄れゆくのは仕方ないのかもしれない。しかし、日向坂46の四期生が真剣に演技と向き合った本作の鑑賞後には、忘れていた気持ちをわずかながらも取り戻せる。東京の各所も巡りたくなるこの映画は、誰もが味わったことのある青春に寄り添ってくれる作品だ。(文:カネコシュウヘイ)

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