「期待の夏ドラマ」ランキングTOP3、第1話は実際どうだった? 徹底レビュー
出演する小芝風花、新田真剣佑
「楽しみな夏ドラマ」ランキング第1位に輝いたのは、松本潤が主演する日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系/毎週日曜21時)だった。
本作は、19番目の新領域である総合診療科の医師・徳重晃(松本)が、「問診」により患者と向き合い、時には患者の話に隠されたうそを見抜きながら、病気を診るだけでなく、心や生活背景をもとに患者にとっての最善を見つけ出していく姿を描く新しいヒューマン医療エンターテインメント。主演を務める松本は、キャリア30年目にして自身初となる医師役に挑戦する。富士屋カツヒトによる連載漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(ゼノンコミックス/コアミックス)を原作に、『コウノドリ』シリーズの坪田文が脚本を手掛ける。
第1話は、舞台となる魚虎総合病院に主人公・晃が赴任してくるところから始まる。院内でも導入の必要性に賛否が真っ二つに分かれていた総合診療科だが、晃は病院に到着して早々、足の骨折で入院していたのに突然苦しみだした患者(六平直政)について、些細な兆候や、聞き出した情報から、それが骨折とは全く別の「心筋梗塞」であったことを突き止める。この時点で、本作が「患者の真の病因を突き止める」という医療ミステリーの側面があることが提示される。
そんな第1話でメインのゲストとなるのは、仲里依紗演じるデザイナーの女性。この半年ほど、ときおり全身をガラスで刺されるかのような激痛に見舞われていたものの、どこの病院でも原因を突き止めてもらえずに絶望にかられていた彼女が、晃によって診断を下され、苦しみを分かってもらえたこと、不安から開放されたことからボロボロと流す涙は、第1話のハイライトとなっている。
そのほかも、ドローンによるダイナミックな空撮など、日曜劇場ブランドのぜいたくな画作りは健在。医師として自信を失いかけていたが晃との出会いをきっかけに変わる兆しがある整形外科医の滝野みずき(小芝風花)や、総合診療科そのものに否定的な外科医・東郷康二郎(新田真剣佑)など、一癖も二癖もある同僚の医師たちともどういったストーリーを描くのか。楽しみになる第1話となっている。
『ロンダリング』はカンテレ・フジテレビにて毎週木曜24時5分、『DOPE 麻薬取締部特捜課』はTBS系にて毎週金曜22時、『19番目のカルテ』はTBS系にて毎週日曜21時放送。