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ダイアンが売れに売れまくった2025年 ファンが一番驚いた“大躍進”を振り返る

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■ “東の大物”が次々ハマった津田の“愛され力”


 ダイアンが躍進を遂げた要因の一つと言えるのは、関東の大物芸人に次々と津田がハマっていったことが挙げられるだろう。

 東京進出後、まだまだ知名度が低かったころから、さまぁ~ずは自分たちの公式YouTubeチャンネルに津田をたびたび呼んでいたし、くりぃむしちゅー・有田哲平も2人の進出直後から『有田ジェネレーション』(TBS系)や、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)などに2人を何度も招いていた。

 これだけナニワな風体のコンビがなぜ東京の大物たちにハマったのか。1つには、関西時代から津田が有する「愛され力」とさえ言える「イジりたくなる存在感」があるだろう。「打てば響く」のが津田の魅力であり、関西の番組では、ときに100人組手のように次から次へと飛んでくる「イジり」「ボケ」を津田が汗をかきながらさばいていく光景はまさに恒例だった。関西で多くの芸人を虜にしていた彼の「愛され力」が、全国区でもしっかり浸透したのだ。

■ 「名探偵津田」という“ゲーム実況”の名作


 加えて、ここまで触れなかったことが不自然なくらいだが、なんと言っても『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の大人気企画「名探偵津田」の影響力は計り知れない。

 元は「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」という、津田が無理やりミステリードラマの世界へ放り込まれ、犯人を暴くまで解放されないというルールの一ドッキリ企画だったが、回を追うごとに注目度は増していき、先日放送された第4弾も大盛況。その人気ぶりは、かつての『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の大みそか特番「笑ってはいけない」シリーズに比肩するほどで、国民的バラエティへと成長してしまった。

 「名探偵津田」の魅力は、もちろん一テレビ番組の枠を超えた大掛かりな仕掛けや、本家ミステリードラマ顔負けのあっと驚く伏線でもあるが、最大の魅力と言えるのは、やはり津田の存在そのものだろう。

 「名探偵津田」シリーズを見ていると、これは「津田篤宏のためだけに作られたゲーム」を津田がクリアするゲーム実況なのではないか、と感じる。かつて、狩野英孝がYouTubeのゲーム配信を通じて再ブレイクしたように、「名探偵津田」は津田専用の「ゲーム」をプレイする津田の姿を楽しむコンテンツなのだ。

 ゲームの実況配信があってもそのすべてが人気になるわけではない。結局ゲーム配信は、配信者の写し鏡である。配信者に魅力がなければ務まらない。津田という、基本的にはめんどくさがりやで、ビビリで、こずるくて、スケベで、気持ちが乗ってきたときだけまれに頑張るという、あまりに人間くさく、その人間くささを隠さない主人公=「名探偵津田」というコンテンツが、万人にウケた結果と言えるだろう。

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