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ダイアンが売れに売れまくった2025年 ファンが一番驚いた“大躍進”を振り返る

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■ 津田大活躍の影で…見過ごせなくなってきたユースケとの「格差」


 ここまで主に津田の活躍ぶりに触れてきたが、ユースケはというと…。津田の活躍ぶりに追いついていないことは、認めざるを得ない。かつて2人はアニメ『オッドタクシー』(テレビ東京系)で、ホモサピエンスという売れないお笑いコンビを演じ、津田演じる馬場敦也だけが売れていってしまい、ユースケ演じる柴垣健介と気まずい「コンビ格差」が生まれてしまう、という描写があったが、あれほどではないにしろ、「格差」が生まれ始めていることは、否めない。

 先日放送された、芸人1000人が「今年一番面白かった芸人」を投票する特番『芸人総選挙2025』(TBS系)でも、なぜか「ダイアン」でなく「ダイアン津田」として単独でノミネートされ、そのまま並み居る芸人を抑えて1位を獲得してしまった。酷い! せっかくならコンビでノミネートしてほしかった!

 ユースケが「売れていない」わけでは断じてない。津田の売れっぷりがスゴすぎるのだ。このままでは、「じゃない方芸人」のレッテルを貼られかねない。

■ ユースケが追いついてきたとき、ダイアンは“完全体”になる


 ただ、歴史を紐解くと、「じゃない方芸人」は“逆転の歴史”でもある。「トゥース」で春日俊彰が爆発的に売れたあとの若林正恭、『ホームレス中学生』(ワニブックス)がベストセラーとなって一躍時の人になった田村裕のあとの川島明など、「じゃない方」のレッテルを貼られ続けた者が、盛り返す例は少なくない。

 ユースケ自身もまだまだ知られていない魅力がたくさんある。古着やジーンズ、バイク、ビンテージカーと、ラインナップだけなら長瀬智也かよと言いたくなる男くさい趣味の個人YouTubeだけでなく、津田を超えてめちゃくちゃ怖がりというキャラクターもある。そして何よりも、ダイアンの頭脳はユースケなのだ。

 加えて、以前のコラムでも書いた通り、津田を最も活かせるのはユースケであり、ユースケを最も活かせるのは津田なのだ。関東でそのことにいち早く気づいてくれたのは、前述の有田かもしれない。『有ジェ』で津田とユースケがお互いの不満を叩きつけ合うラップ(?)バトルは、破壊的な面白さを生み出し、番組終了後にはその盛り上がりは『脱力タイムズ』でゲストに津田が呼ばれた際、ほぼ必ず「テレパシーアニマル」MCごんのすけ=ユースケが乱入してくるパターンへと引き継がれた。

 先述した『芸人総選挙2025』の1位を獲得し、番組のラストでコメントを求められた津田は「ダイアンで獲りたかったよ西澤!」と叫んだ。これは偽らざる本音だろう。熱狂的ダイアンファンで知られる渋谷凪咲は、ダイアンを「お笑いの完全体」と評した。ユースケが覚醒してダイアンが真の完全体になったとき、来年末の番組で第1位に2人して君臨する可能性は、大いにあり得るだろう。(前田祐介)

※1「華がない」「地味」ダイアンに本格ブレイクの兆し! 中毒性のあるその笑いの正体とは クランクイン!  https://www.crank-in.net/column/107028(参照 2025‐12‐26)

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