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本田響矢、『GIFT』金髪ヤンキー役に宿る繊細さ ギャップ演技を支える“人柄”

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日曜劇場『GIFT』スペシャル舞台挨拶に登壇した本田響矢
日曜劇場『GIFT』スペシャル舞台挨拶に登壇した本田響矢 クランクイン!

 4月12日スタートの日曜劇場『GIFT』(TBS系)で、車いすラグビーチーム『ブレイズブルズ』の若きエース候補・朝谷圭二郎を演じている本田響矢。『虎に翼』(NHK総合)の大庭光三郎や、『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)の江端瀧昌など“昭和の世界観”のなかで、誠実なキャラを演じてきた彼が、『GIFT』では金髪のヤンキーというこれまでのイメージを大きく覆す役柄に挑戦している。本稿では、圭二郎という役を通して見えた彼の新境地と、人柄に裏打ちされた表現の魅力を考察していく。

【写真】圭二郎(本田響矢)に頭を下げる人香(有村架純) 今夜放送『GIFT』第5話

■“好青年”の殻を破る——『GIFT』圭二郎役で見せた新境地

 役者・本田響矢の存在を全国区へと押し上げた『波うららかに、めおと日和』。同作で演じていた“瀧昌さま”は、帝国海軍の中尉で、両親を幼いころに亡くしているため、心に孤独を感じてきた人物だ。そんな彼が、大家族のもとで育った天真爛漫ななつ美(芳根京子)と交際ゼロ日婚をしたことで、“誰かとともに生きること”の愛おしさを知っていく。なつ美のことが大切で仕方がないのに、感情表現が苦手な瀧昌は、気持ちを上手く伝えることができない。そんな焦ったさに、“むずキュン”したことを思い出す。瀧昌というキャラは、本田にとってのハマり役であり、彼が演じたからこそ不器用さや優しさがよりリアルなものとして視聴者の心に届いたのだと思う。

 不器用という部分は同じだが、『GIFT』の圭二郎は、瀧昌よりも一筋縄ではいかない人物だ。圭二郎は、みんなの前では明るく、強い自分であろうとしている。しかし、バイク事故をきっかけに車椅子生活になってから、彼の心には常に“もうひとりの自分”がいるように見えるのだ。前向きでいようとする自分と、現実に戸惑い続ける自分。かつて当たり前のようにできていたことができなくなった葛藤を、圭二郎は決して表には出さない。だからこそ、演じている本田には、ふとした視線の揺らぎで複雑な内面を表現しなければならないという使命がある。

 とくに感動したのは、第1話。二次会に向かっている途中で、友人が「(この居酒屋)階段しかねぇじゃん」と言い出した。もちろん、その友人も嫌味で言ったわけではない。しかし、圭二郎は「車椅子で入るのはむずかしいから、どうしよう」と友人が思っていることを察して、「ああ、俺、次いいわ! ちょい、飲みすぎた。帰るわ!」と明るくその場を離れたのだった。圭二郎のキャラを考えれば、そうしたことすら笑い飛ばしそうに見えるのに、周囲の空気のわずかな変化を敏感に感じ取り、自分の存在が誰かの負担にならないかを気にしてしまう。そんな繊細さを持っているところにギャップを感じる。そして、車椅子を反転させたあと、ふっと力を抜いたように見えた笑顔には、仲間の前では見せない本音がにじんでいた。

 本田が主演を務める『GIFT』のサイドストーリー『SHIFT―ぶつかり、進む者たち―』(U-NEXTで配信中)では、本編では描かれない圭二郎の葛藤をより深く知ることができる。たとえば、圭二郎が引き返したあと、親友の沖平颯斗(杢代和人)が「なんか浮かねえ顔してたじゃん」と追いかけてくれたシーンは、本編の“その後”を補完する重要な場面だ。絶対にうれしいはずなのに、「おせっかい、ウザ!」と返してしまうあたり、「生きづらいだろうな…」と思いながらも、ちょっぴり共感してしまった。

 圭二郎のように複雑で不器用なキャラを演じるのは、役者にとって決して容易なことではないと思う。だが、こうした感情の揺れを繊細にすくい上げ、違和感なく表現しているからこそ、こんなにも圭二郎に感情移入することができるのだろう。これまで築いてきた“好青年”のイメージに安住することなく、あえて正反対な役柄に挑戦する。ここに、役者・本田響矢の“覚悟”が見えた。

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■本田響矢の原点にあった圧倒的な“ピュア”さ

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