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「噛みしめるほど秀逸」「ずっと泣きっぱなし」 あす最終回『銀河の一票』名言を振り返る【Part2】

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■「はんぶんこ」「傷付く準備」反復される言葉たち


ドラマ『銀河の一票』 (C)カンテレ
 最後に本作の魅力として指摘しておきたいのが、シンプルながらも心を掴む言葉が劇中で反復される点。時間や状況、そして人物を超えて繰り返される言葉に出会うことは、連続ドラマを見る醍醐味と言っていいだろう。

 例えば、第2話で理想の都知事像を熱っぽく語り自嘲気味に「きれいごとかもしれませんが…」とつぶやいた茉莉に、あかりが「きれいごとじゃないよ」「“きれいなこと”だよ」と語りかけたセリフ。これは第3話のラストで立候補を決意した心境を「きれいごとかもしれないけど…」と涙ながらに打ち明けたあかりに、茉莉が涙をこぼしながら「きれいごとじゃないです! “きれいなこと”…です」と微笑みかける形で反復された。

 また第2話の回想シーンの中で“生きる意味”について問うあかりに、スナックの先代ママ・とし子(木野花)が「念のため」と答えた言葉は、第6話のクライマックスであかりの口から、自死を覚悟した通り魔の男に向けて発せられる。

ドラマ『銀河の一票』 (C)カンテレ
 一方、茉莉とあかりが共同生活をスタートさせた第2話では、あかりが茉莉にアイスクリームを「“はんぶんこ”する?」と提案。以降、劇中ではたびたび茉莉とあかりがスイーツを“はんぶんこ”する微笑ましい光景が映し出されることに。そんな中、第9話のラストであかりは初めての街頭演説に挑むことになる。緊張のあまり表情からも不安がうかがえるあかり。茉莉は彼女の手を取ると笑顔で「“はんぶんこ”しましょう」と提案。不安と緊張を引き受けることを約束した茉莉に対して、あかりは笑顔を見せるのだった。

 さらに第5話で、元市長の蛍から立候補を決意したあかりへの「できてる?“傷付く準備”」という問いかけは、第7話クライマックスの出馬表明会見の中で、あかりが発した「“傷付く準備”はできました」という返答の形で反復される。加えて第10話のラストでは、告発の手紙に関する調査報告書を前にした茉莉が「“傷付く準備”はとっくにできてる」と断言。ハッキリ言い切る茉莉の毅然とした態度から、彼女の成長ぶりがうかがえる名シーンだ。

ドラマ『銀河の一票』 (C)カンテレ
 脚本家の蛭田は、最終章・前編となった第10話の放送直前に、自身のXを更新。「迷って迷って迷って迷って『明るい方』を探しました。どうかどうか届きますように」と劇中で繰り返される“明るい方”という言葉を引用してコメントしている。キャスト、スタッフが一丸となってたどりつく“明るい方”。それが視聴者にとってどんな景色となるのか。最終回を見逃すわけにはいかない。(文:すずきひろし)

 ドラマ『銀河の一票』最終回は、カンテレ・フジテレビ系にて6月29日月曜22時放送。

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