グループからソロに――北山宏光&セントチヒロ・チッチ「境遇が似ている」と意気投合 極寒で壊れていく夫婦役を熱演
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『ミスミソウ』でJホラーに革新をもたらした内藤瑛亮監督による最新作『氷血』で、初共演を果たした北山宏光と加藤千尋(セントチヒロ・チッチ)。雪に閉ざされた世界で、“白い怪異”に飲み込まれていく夫婦の恐怖と心の揺らぎを鮮やかに体現。背筋の凍るような戦慄の物語へと、観客を誘う。グループでの活動を経て、アーティスト、俳優として活動している2人は「境遇が似ている」と意気投合。雪に閉ざされた極寒の撮影秘話をはじめ、お互いから受けた刺激、恐怖に立ち向かう方法など、たっぷりと語り合った。
【写真】撮り下ろし満載 全身ホワイトで魅せる北山宏光&加藤千尋(セントチヒロ・チッチ)
■ホラー苦手な北山&大好きな加藤 真逆の2人が夫婦を熱演!
――北山さんは、ホラー映画初主演。加藤さんもホラー作品に初出演を果たしました。本作のオファーを受けた感想を教えてください。
映画『氷血』場面写真(C)2026映画「氷血」製作委員会
北山:映画に出演するのは、7年ぶりのことです。僕自身、環境を変えてから1本目の映画であり、ホラーというジャンルにも初挑戦ということで、新しいことに飛び込んでいくのはいいことだなと思って。とてもワクワクしました。脚本を読んだ時には、文章ベースではホラーの演出をはじめ、“どれくらいの雪なんだろう”と雪景色について想像がつかない部分もあり、まずは稔という人物が抱える恐ろしさをどこまで深く掘り下げられるか、トライしてみようと思いました。
加藤:私はもともとホラーが大好きで。
北山:僕はホラーが苦手で。タイプが逆なんだよね(笑)。
加藤:このお話をいただいた時は本当にうれしく、絶対に成し遂げたいと思いました。内藤監督作品のファンでもあったので、「今回はどんな作品なんだろう」とワクワクしながら脚本を読ませていただきました。ホラーが大好きな私ですが、ホラー作品の脚本を読むのは初めてで。読んでみると「あー!」「うー!」という叫び声やうめき声が飛び交っていて、「これはどうなるんだ!」と楽しみになりました。
――北山さんから“稔が抱えている恐ろしさ”というお話があったように、稔はやさしい夫に見えつつ、次第にその裏に潜む冷酷さや狂気をのぞかせていきます。彼の二面性を表現する上では、どのようなことを大事にしていましたか?
北山:二面性という意味では、内藤監督とは「何パーセント」という話をしながら、稔の心の動きについて考えていました。観客の方々が次第に“あれ?”という違和感を覚えていけるように、ある基準があるとすると、この段階ではそこから裏の顔を何パーセントくらいにじませてみよう、ここでは何パーセントくらい引いてみようと、少しずつ揺らしていく感じですね。
北山宏光
――稔の持つ恐ろしさにはとてもリアリティがあり、ゾクゾクしました。クライマックスに向けていろいろな表情を見せるキャラクターに、演じる面白さを感じた部分もありましたか。
北山:そうですね。とても楽しかったです。最終的に稔は…(ネタバレを気にして)言えないな(苦笑)! ただ初のホラー映画で、とてもいい経験をさせていただいたなと感じています。クランクアップを迎えたラストカットのシーンでは、特殊メイクにもトライさせていただいて。撮影の裏側を目にしても、みんながホラーというジャンルをどれだけエンタメとして完成させられるかと、いろいろなアイデアを絞っていました。ご覧いただく方にも、ぜひエンタメとして楽しんでいただきたいです。
――加藤さん演じる悠希も、健気で穏やかな笑顔を見せつつ、その美しさが恐ろしく、不穏なものに映る瞬間があります。ホラー好きとして、どのようなこだわりを込めていましたか。
加藤:撮影に入る前には、監督から「『ババドック 暗闇の魔物』を観ておいてほしい」と言われました。現場でも監督とたくさん話し合いながら、悠希の顔や首、腕の角度や、動かすスピードについても研究を重ねていました。すごく楽しかったです! これまでホラー好きとして作品を見てきた経験が、大活躍しました。悠希は基本的に孤独や弱さを抱えた役柄ですが、その先に彼女のある表情が見えてきます。ホラー好きの私としては、大好きなモードで。「これだ!」とうれしくなりました。
加藤千尋(セントチヒロ・チッチ)

