「剣豪×猫×癒し」 異色時代劇『猫侍』人気の秘密は?
また、永森氏はこう付け加える。
「外見では世間からの様々な目を気にしたり、自分が歩んできた道を守るあまり、人は辻褄を合わせようとします。でも、内心では“癒されたい”といつも思っている。いつの時代も人は葛藤していますが、班目の不器用さは現代人にも通じると思います」。
だからこそ、本作には猫以外のファンも多いのだろう。
「もちろん、北村さんのファンの方も多いのですが、頂戴したコメント等を見ていると、『猫侍』そのもののファンになっていただいた方が多かったように思います。この作品の世界観、雰囲気、ちょっとした遊び心も含めて、“全部が好きです”と言って頂けるのは非常にありがたいです」。
最後に、次回作について聞くと、「これは観客の皆さま次第です」とのこと。「班目はこのあと、どういう人生を歩むのか。そして、その傍らにはいつも玉之丞がいるのか。妄想だけは膨らんでしまいますが、まずはこの映画が皆さんに真に受け入れてもらえたら、そのときまた考えたいと思っています」。
玉之丞と久太郎のコンビがこれで最後かもしれないが、まずは劇場で『猫侍』の世界観に癒されてみてはいかがだろうか。