なぜ小栗旬は、漫画原作のキャラクターを多く演じるのか?

先頃、人気漫画『信長協奏曲』の実写ドラマ化が発表され、小栗旬が主演を務めることがわかった。小栗旬といえば、8月公開の映画『ルパン三世』の主役にも抜擢。大いに話題となったが、ふと振り返ってみると彼、漫画原作の実写化作品への出演が実に多いのだ。
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役者として初めてレギュラー出演を果たしたのが、藤沢とおるの同名漫画を実写ドラマ化した『GTO』。ひ弱なイジメられっ子ののぼる役での登場だった。そして、一気に知名度を上げたのが、ドラマ『花より男子』の花沢類役。学園を牛耳る御曹司4人組・F4の中でも、ちょっとミステリアスで、だけど笑うと最高に可愛い。そんな類役を透明感たっぷりに演じて、女性たちのハートを鷲掴みにした。また、少女漫画のドラマ化では、『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス』の佐野泉役も忘れがたい。
その他、単独でのドラマ初主演作となった『名探偵コナン10周年ドラマスペシャル「工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序書〜」』や、映画でも、ワルメンブームを巻き起こして彼の代表作となった『クローズZERO』(07)をはじめ、『岳−ガク−』(11)、『宇宙兄弟』(12)など、出てくるわ、出てくるわ。なぜ、小栗旬は漫画原作への出演がこんなにも多いのだろうか。
そのひとつの要因には、小栗自身が自他共に認める“漫画好き”であることがあげられるだろう。友人の勝地涼が『クローズ』シリーズ最新作『クローズEXPRODE』(14)への出演が決まった時のエピソードに、こんな話があるという。
「勝地さんが、親友でもあり、『クローズ』チームの先輩でもある小栗さんに相談に行ったらしいんです。そうしたら小栗さんは、漫画をバンと勝地さんの目の前に置いて、『漫画にヒントが落ちているんじゃない?』とアドバイスしたらしいんです」(映画ライター)