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低予算ホラー『ソウ』から大出世!『ワイスピ7』をヒットさせたJ・ワン監督の凄さ

映画

『ワイルド・スピード SKY MISSION』撮影中のジェームズ・ワン監督とヴィン・ディーゼル
『ワイルド・スピード SKY MISSION』撮影中のジェームズ・ワン監督とヴィン・ディーゼル(C)AFLO

 『ワイルド・スピード SKY MISSION』が躍進を続けている。シリーズ7作目にあたる今作は、公開後2週間弱で世界興収8億ドルを達成。17日目には、シリーズにとってはもちろん、ユニバーサル・ピクチャーズにとっても初めての10億ドル突破映画となった。この偉業を達成したのは、今作でジャスティン・リンから監督をバトンタッチしたジェームズ・ワン。マレーシアに生まれ、オーストラリアで育ったワンは、学友のリー・ワネルと作った超超低予算の『ソウ』で注目され、以後も、『インシディアス』『死霊館』など、ホラーをヒットさせてきた。

【関連】ポール・ウォーカー追悼企画:『ワイルド・スピード』『イントゥ・ザ・ブルー』…出演作品フォト特集

 今作で巨額な製作費を使ったアクション映画に初挑戦したワン監督は、撮影中に主要俳優ポール・ウォーカーが突然亡くなるという、考えられない事態に直面することになる。悲劇を受けて、撮影は5ヵ月ほど中断されたが、ワン監督は今作をウォーカーへの愛と敬意にあふれ、物語上もとても自然な傑作に仕上げてみせた。映画がここまでヒットしたのは、映画がウォーカーの死をどう扱ったのかという単なる好奇心を越えて、実際に見たファンが満足し、口コミをしたからにほかならない。

 「ポールを失ったことを悲しみ続けるのではなく、彼という人が存在したことを祝福したい。完成作を見た時、そんな映画に仕上がっていたから、とてもうれしかったわ。ジェームズはとても繊細な人。それは、彼がやることすべてに貫かれている」と『ワイルド・スピード』シリーズに出演する女優ミシェル・ロドリゲスはワンを賞賛している。ジョーダナ・ブリュースターも同感だ。

 「彼はホラーの出身とあって、今作のアクションシーンに、さらなるスリルを持ち込んでくれたと思う。それに、ドムとレティのロマンチックなシーンにも、これまでになく繊細で優しい雰囲気が出ているわ。ジャスティン(・リン)もそうだったけれど、ジェームズも常に冷静でおだやか。その一方で、いつも現場を完全にコントロールしていた」。

 ウォーカーが亡くなる1ヵ月半ほど前の2013年10月、筆者がアトランタの撮影現場を取材した時には、ウォーカー自身もワンがいかにすばらしいかを延々と語っている。

 「ジェームズは最高だよ。正直言って、ジャスティンが降板すると聞いた時、自分も戻ってくるべきかどうか迷ったりしたんだ。ジャスティンは、このシリーズをすごいものにしてくれたし、人間的にも素敵な人だからね。でも、会ってみると、僕はたちまちジェームズが大好きになった。そして、現場に入ってからは、毎日彼の優秀さを見せつけられているよ。今作に彼は、ビジュアル面で新しいものを持ち込んでいる。たとえば、僕ら仲間たちがテーブルを囲んで話し合うというシーンはこれまでに何度も出てきたが、そういうシーンにですら、ジェームズは動きを持たせるんだ」。

 スタジオは、このシリーズをあと3作は作るつもりでいるらしいが、プロデューサー兼主演のヴィン・ディーゼルが、最近、アン・リーの次回作に出演を決めたところを見ると、8作目の実現は、やや先になりりそうだ。だが、すでに、スタジオとワンの間では、何らかの話し合いが持たれているに違いない。(文:猿渡由紀)

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