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ディズニーとワーナーの『ジャングル・ブック』どちらに軍配?同じテーマの映画興行

映画

同じテーマの映画が同時期に公開されることはこれまでもあったが、『ジャングル・ブック』はどうなるのか…? ※画像はディズニー版『ジャングル・ブック』場面写真
同じテーマの映画が同時期に公開されることはこれまでもあったが、『ジャングル・ブック』はどうなるのか…? ※画像はディズニー版『ジャングル・ブック』場面写真(C)AFLO

 ディズニーの実写映画『ジャングル・ブック』(8月11日日本公開)が、爆発的にヒットしている。無名の子役ニール・セディが主人公モーグリを演じ、スカーレット・ヨハンソン、ビル・マーレイ、ベン・キングスレーなどがCGのキャラクターの声を務めるこの映画は、初公開週末に北米だけで1億ドルを売り上げ、1週間弱の間に世界興収3億7000万ドルを売り上げた。この好調ぶりを受けて、ジョン・ファヴロー監督とディズニーは、さっそく続編の準備に取りかかっている。

【関連】ディズニー版『ジャングル・ブック』フォトギャラリー

 ワーナー・ブラザースは、このニュースにやや神経質になっていることだろう。偶然にも『ジャングル・ブック』の実写映画の企画はワーナーでも立ち上がり、アンディ・サーキス監督が、現在、ポストプロダクション作業中なのだ。こちらはパフォーマンス・キャプチャーで、サーキスのほか、ベネディクト・カンバーバッチ、ケイト・ブランシェット、クリスチャン・ベイル、ナオミ・ハリスなどが出演する。ディズニー版の公開直前、ワーナーは間をもっと開けるために公開を後ろにずらし、2018年10月に変更した。それでも、ディズニー版がここまでヒットし、さらに批評家からも絶賛を受けたとあれば、不安になっても当然といえる。

 同じ話の企画が、別の人たちによって同時に進行した例は、過去にも多数ある。普通に考えれば、先に出たほうが新鮮に見えて得だ。実際、ホワイトハウスがテロリストに襲われるアクション映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』と『ホワイトハウス・ダウン』のケースでは、ローランド・エメリッヒ監督、チャニング・テイタム主演による後者のほうが大型予算をかけたにも関わらず、ヒットしたのはアントワン・フークア監督、ジェラルド・バトラー主演の前者だった。こちらは最近、続編も公開されている。

 またトルーマン・カポーティを描く映画では、ベネット・ミラー監督の『カポーティ』(05)がフィリップ・シーモア・ホフマンにオスカーを与える大成功となったのに対し、翌年公開されたトビー・ジョーンズ主演の『Infamous(原題)』は鳴かず飛ばずで終わった。

 その一方で、1998年には、『ディープ・インパクト』と『アルマゲドン』という、彗星が地球に激突する映画が2ヵ月違いで北米公開されたが、『アルマゲドン』のほうが高い興行成績をあげている。また、白雪姫をテーマにした2012年の『白雪姫と鏡の女王』と『スノーホワイト』のケースも、3ヵ月後に公開された『スノーホワイト』に勝敗が上がった。

 『ディープ・インパクト』は、『アルマゲドン』にはかなわなかったとはいえ、世界興収3億ドル以上で、十分ヒットの領域に達している。つまり、両方とも成功、ということも可能なのだ。偶然にも、『ディープ・インパクト』には、俳優として『ジャングル・ブック』のファヴロー監督が出演している。果たして今回はどうなるだろうか。(文:猿渡由紀)

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