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『同級生』『ダブルミンツ』…気鋭の漫画家・中村明日美子が描く世界観の魅力

アニメ

 一方、衝撃の展開で幕を開ける『ダブルミンツ』も中村明日美子の代表作の一つだ。2017年には、淵上泰史とBOYS AND MENの田中俊介のW主演により実写化もされた。

 物語の主人公は、共に高校の同級生で名前の読みが同じだった壱河光夫(淵上)と市川光央(田中)。大人になった光夫のもとに、ある日かかってきた一本の電話。電話の主である光央が告げたのは「女を殺した」という衝撃の一言。かつて主従関係であったはずの2人の関係性が、この一言によって徐々に変化していく。

 ボーイズラブといえば過激な性描写も特徴の一つであるが、どの作品もみどころとなるのはやはり、登場人物たちの心の揺れ動きが緻密に表現されているという点。実際、ボーイズラブをこよなく愛するファンに伺ったところ「中村先生の作品は2人が交わるまでの過程が魅力」と語ってくれたが、繊細なタッチで描かれる登場人物たちはもちろん、作品ごとに異なる世界観でみられる主人公たちの葛藤も多くのファンを惹きつけている大きな理由なのだろう。

 純粋で胸がきゅっと締め付けられるような“人間ドラマ”を、数多く世に生み出し続けている中村明日美子。ボーイズラブ作品だけではなく、近年は少女漫画を手がけるなど活躍の幅を広げている。今まさに注目すべき作家の一人であるので、ぜひその独特な世界観を味わってみてほしい。

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