『中学聖日記』 熱いファンが支え、批判から高評価へ

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女優の有村架純主演のドラマ『中学聖日記』(TBS系/毎週火曜22時)が佳境を迎え、がぜん注目を集めている。婚約者のいる中学校教師と教え子の禁断の恋を描くとあって、当初は批判の声も目立った。批判の対象としては、物語の設定のほかに、有村演じる末永聖の相手役・黒岩晶に抜てきされた新人の岡田健史が「中3には見えない」との声があった。だが、回を重ねるにつれ、その状況に徐々に変化が見られてきたのだ。
【写真】岡田健史は再び有村架純への気持ちが高まる 『中学聖日記』第9話フォトギャラリー
大きなターニングポイントとなったのは、第6話で舞台が一気に3年後に進み、展開もよりスリリングに変化したことだろう。晶とも、婚約者の川合勝太郎(町田啓太)とも別れ、小学校の講師としてひっそりと人生をやり直している聖。しかし運命のいたずらか、聖と晶は街中で偶然出会ってしまう。その後、物語は再び惹(ひ)かれ合う2人の恋を中心に、晶の母親・愛子(夏川結衣)が乗り込んでくるなど、物語のラストへ向けて、怒とうの展開を見せた。11月27日放送の第8話では、平均視聴率7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回より1.2ポイント増をマーク。2人の恋はついに聖の方から晶に会いに行くという新たな局面を迎え、クライマックスに突入していく。
また、晶が18歳の高校3年生となって、実年齢19歳の岡田が演じるにあたり、ほぼ同年齢になったのもプラス要素だ。晶に思いを寄せる同級生・岩崎るな役の小野莉奈も現在18歳。当初、批判されたキャスティングに関する年齢的な違和感も全て解消されている。
力強いのは、視聴率が上向きになってきただけではなく、ネットでの人気も高いことだ。
YouTubeのTBS公式チャンネルで公開されている次回予告の動画再生回数を見ると、運命の花火大会のエピソードが描かれた第4話の予告から100万回を超え、今のところ(12月4日現在)第8話の約99万回を除いては順調に100万回超で推移している。特に第5話のラストで舞台が2018年となり、期待感の高まった第6話の予告は200万回を超えた。次回への期待が次第に高まってきて、視聴率もその期待に伴ってきたといえるのではないだろうか。