気になる出来栄え! 実写版『アラジン』に期待すべき5つのこと

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予告編の公開から大きな反響を呼び、少しずつその全貌が見えてきた実写版『アラジン』。1992年に公開されたアニメ版は、ディズニーアニメの中でも特に高い人気を誇る作品だけに、ファンとしてはその出来栄えが非常に気になるところ。今回は、そんな実写版の公開に備え、アニメ版を踏まえた実写版に期待すべき5つの要素をピックアップしてみたい。
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■(1)実写版ならではの厚みのあるストーリーに期待
本作は、砂漠の王国アグラバーを舞台に、貧しい青年アラジンと自由に憧れる王女ジャスミンの身分違いのロマンス、そして3つの願いを叶える魔法のランプを巡る壮大な冒険を描くエンタテイメント作品。
アニメ版の上映時間は、劇場映画としては短めの90分で、軽快なミュージカルを交えテンポよくストーリーが進行していくのが特徴。それ故に、キャラクターの背景や感情を深く描くよりも、わかりやすさが重視された印象だった。一方、実写版の尺は128分と大幅に拡大。アラジン、ジャスミン、ジーニーという主要人物はもちろん、ジャスミンの父親である国王、そしてヴィランであるジャファーなど、それぞれのキャラクターの掘り下げに期待したい。そして、物語の舞台となるアグラバーという国の背景も、アニメ版ではほぼ触れられなかった部分。それらをしっかりと描くことができれば、『アラジン』のストーリーは大きなドラマ性を持つことになるはずだ。
■(2)ウィル・スミスによる“新生ジーニー”に期待
ジーニー役のウィル・スミス(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
アニメ版を観ればわかる通り、主人公のアラジンたちを差し置いて、圧倒的な存在感を放つのがランプの魔人ジーニー。声優を務めたロビン・ウィリアムズの職人芸による超絶マシンガントーク、そしてアニメならではの自由自在な表現によって、ジーニーはディズニー史上に輝く人気キャラクターとなった。それだけに、実写版ジーニーのキャスティングとキャラクター表現は映画の出来を左右するほどの重要事項。そんなジーニーを実写版で演じるのはウィル・スミス。知名度、歌、ダンス、ユーモア、存在感など、今のハリウッドでウィル以上にこの役にふさわしい人物は思い当たらない。まさにパーフェクトな人選と言えるだろう。最先端のCGによる七変化と合わせて、ウィルならではの圧倒的な存在感で映画を支配してくれるはずだ。
■(3)主人公アラジンの歌とアクション
アラジン役のメナ・マスード(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
いつか豪華な暮らしを夢見る、貧しくも優しい青年が主人公アラジンだ。ジーニーの力で偽の王子になった彼は、一目惚れした王女ジャスミンに王子として求婚するのだが、ことがうまく運ぶにつれて、分不相応な自分に嫌気がさしていく。面倒見がよく嘘もつけない、とにかく“いいヤツ”なアラジンだが、歌はもちろん、アクションを一手に引き受ける役どころでもある。実写版でアラジンを演じるのは新鋭メナ・マスード。約6ヵ月に及ぶ何百ものオーディションを経て、ようやく見つかったまさに“ダイヤの原石”で、劇中の姿からは“いいヤツ”の雰囲気がにじみ出ている。アラジン最大の魅せ場は、映画の冒頭で繰り広げられる衛兵とのチェイスシーン。アラジンの人物紹介も兼ねたシーンであり、実写ならではのアクロバティックで楽しいシーンになっていることに期待したい。