イケオジ VS 美男子! 中国ドラマ『瓔珞(エイラク)』はなぜオトメ心をくすぐるのか?

日本で近年ファンが急増している中国宮廷ドラマ。宮廷ドラマといえば皇帝の寵愛を争う妃たちのドロドロの覇権争いだけでなく、ラブ度が高いのも女性視聴者から人気を集める理由だが、特に最近は女性視聴者の胸キュンポイントを押さえた作品が多い。中でも、2018年No.1ヒットを記録した『瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』(原題:延禧攻略)の“トライアングルラブ”に今、注目が集まっている。
【写真】“イケオジ”の乾隆帝と“美男子”の傅恒 『瓔珞』場面写真
少女漫画のようなトライアングルラブで話題沸騰中の本作。いったい何が女性視聴者のオトメ心をくすぐるのか、そのポイントを紹介しよう。
物語の舞台は清朝・乾隆帝の時代。乾隆帝といえば清朝の最盛期を築いた人物で、このドラマでもやはり威風堂々とした立派な皇帝として登場する。ただ、本作の乾隆帝は皮肉屋で口が悪く終始ピリピリしているところがあり、漫画でいえば“オレ様社長キャラ”。
後宮に入ってきた新米宮女のヒロイン、瓔珞(エイラク)が自分に対してひるまず言いたいことを言うのに気分を害しつつ、実は聡明で強気な彼女のことが気になって仕方ない。従順な妃たちにかしずかれるのに慣れた彼にとって、自分の思い通りにならない瓔珞は腹立たしいが、魅力的な存在となっていく。
この乾隆帝を演じるのはベテランのアラフォー俳優ニエ・ユエン。色気と風格のあるイケオジ俳優が見せる思いがけないツン&デレ攻撃に萌えてしまうはずだ。
一方、瓔珞のほうは乾隆帝に嫌われていると思っており、皇后の弟・傅恒(ふこう)と仲を深めていくことに。傅恒は身分が高いだけでなく若くて文句なしの美男子。しかも、優しく思いやりがあって、自立心の強い瓔珞を尊重し、正義感が強いゆえにたびたび窮地に陥る彼女を助けてくれる。まさに“白馬に乗った王子様キャラ”だ。
そんな傅恒を演じるのは本作で大ブレイクしたモデル出身の新人俳優シュー・カイ。その美しい顔立ちと真剣な眼差しは胸キュン&癒し度満点で、宮女たちがみんな恋してしまう宮廷のアイドル、傅恒役にぴったりだ。
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