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“演技の鬼”ニコラス・ケイジ、振り切れ度MAX!な2010年代の作品5選

映画

★『ドライブ・アングリー3D』(2010)【ゴールデンラズベリー賞直行度120%】

『ドライブ・アングリー3D』 写真提供:AFLO
 カルト教団に娘を殺され、幼い孫娘を生贄に奪われたアウトローの復讐劇。あらすじだけ読めば、典型的なダークヒーロー型ニコケイ映画だが、実は主人公はトンデモ設定の訳アリ男。案の定、ワースト映画の殿堂ゴールデンラズベリー賞の最低男優賞にノミネート。同賞の常連候補ながら、毎回ギリギリで受賞を逃しているニコケイ。ファンとしてはうれしいような、じれったいような……。

 「R指定確実のクレイジーな残酷3D映画に出たかったんだ」とピュアすぎる本作への出演動機を明かしたニコケイ。当初はスキンヘッドにフルタトゥー姿で役作りを熱望したが、結局は通常営業モードのニコケイに。それでも、やりきった感は満点だ。

★現在公開中『カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―』(2019)【振り切れ度は人知を超える】

『カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―』 (C) 2019 ACE PICTURES ENTERTAINMENT LLC. All Rights Reserved
 会心作『マンディ~』の製作陣と再び組み、地獄と対峙する“ごく平凡な父親”を演じた新作は、いわばこの十年のニコケイの総決算。自宅の庭に隕石が落下したことで、家族は徐々に崩壊。妻と末っ子(演じるジュリアン・ヒリアードは『ドライブ・アングリー3D』でニコケイの娘に扮した女優アリアンヌ・マーティンの実息子!)は異形の怪物に変身。俺の獲物=ビンラディンよりはるかに恐ろしい正体不明の脅威を前に、ニコケイは『マッド・ダディ』よりもさらに深く、暗い狂気の淵へ落ちてゆく。

 監督は、脚本を手掛けた『D.N.A.』(1996)以来、長いブランクを経て近年復活した不遇の鬼才、リチャード・スタンリー。作家であるニコケイの父親が大ファンだったという怪奇文学の巨星H・P・ラヴクラフトの原作を基に、人間を変質させる「宇宙からの色」の恐怖をサイケデリックな色彩感覚で描き、新たな視覚体験へと誘う。

 「自分への挑戦として困難な役柄を選び、常にベテランでなく学ぶ立場でいたい。並外れたことをやり続ければ、唯一無二の存在になれる気がするんだ」と語るニコケイ。常に初心を忘れず、全力投球なハリウッドのシャーマン、ニコケイと一緒に人知を超えた異次元の世界へぶっ飛ぼう!(文・山崎圭司)

 映画『カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―』は公開中。

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