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『M-1グランプリ』辛口採点を連発 厳しかった30代の松本人志ら“記憶に残る審査員”

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今大会で14度目 『M-1』決勝の審査員を務める松本人志
今大会で14度目 『M-1』決勝の審査員を務める松本人志 クランクイン!

 昨年、結成12年目にして決勝に初めて進出したミルクボーイの圧倒的な優勝で幕を閉じた『M-1グランプリ』が、今年も帰ってくる。栄冠の行方とともに、毎年注目が集まるのが審査員たちの言動だ。今回は、これまでの全15回大会の歴史の中から、記憶に残る審査員を振り返る。

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■ 50~60点台の「辛口採点」が当たり前! 今より厳しかった松本人志

 2020年大会の審査員で14回目となるダウンタウン・松本人志。2019年では、トップバッターのニューヨークのツッコミ・屋敷裕政が、松本からの「(ツッコミが)笑いながら楽しんでる感じがそんなに好きじゃない」という評に「最悪や!」とすかさず大声で嘆いてみせ、会場は大ウケ。大会全体のいいムードを決定づけた。

 しかし、『M-1グランプリ』が始まった頃、“出場者が松本のコメントにツッコミを入れて笑いを取る”という光景は想像できなかった。当時はまだ38歳、ギラギラしていた松本は出場者のネタ中もほとんど笑わず、鋭い眼光をステージに向けていた。

 採点もかつては厳しかった。回を重ねるごとに出場者らのレベルが上がっていった状況もあるだろうが、近年、松本の採点は80~90点台に収まっている。一方、2001年(第1回)~2002年(第2回)の大会では50点台、60点台の「辛口採点」を連発。第1回王者の中川家でさえ70点、チュートリアルにいたってはこの大会最低となる50点と採点。チュートリアルの徳井義実はこのとき、「日本全国に面白くないやつとして認識された」「もうやめたほうがいいかもしれん」と思った、とのちに振り返っている。
  
 しかし、めったに褒めない松本だからこそ、褒めたときの重みが違う。ノーマークだった麒麟への「 僕は今までで一番良かったですね(2001年大会)」に始まり、「トータルテンボスはもっとウケてもよかった(2006年大会)」「(ジャルジャルに対して)僕は一番面白かったんですけどねえ(2017年大会)」といった褒め言葉は各大会のハイライトといえるインパクトを残した。松本に第1回で最低点を付けられたチュートリアルは、2006年大会で松本から「ほぼ完璧かな、と思います」という絶賛を引き出し、優勝している。

■ 「俺、下ネタ嫌いなんです」とバッサリ 立川談志

 2002年の一度きりの出演だったが、独特の存在感を放ったのが落語家の故・立川談志だ。ネタ中にカメラで抜かれるたびに、腕組みをしたまま笑うどころかピクリとも動かず、にらみつけるような表情でネタを見守っていた。毒舌で鳴らした談志だが、コメントをふられても腕を組み、そっけなく二三言を話すだけ。

 当時、「なんでだろう」で大ブレイクしていたテツandトモが登場した際には「お前らここへ出てくる奴じゃない、もういいよ」と突き放したようにコメント。ただ直後に「俺、褒めてんだぜ。わかってるよな?」とも補足している。ぶっきらぼうだが、当時すでに歌ネタで一世風靡していた2人への談志なりのエールだったようだ。

 ただし、このあと会場をピリつかせる瞬間もあった。この年に始まった敗者復活戦で勝ち上がってきたスピードワゴンのネタに50点と低評価を付けた上、「ちょっと俺、下ネタ嫌いなんです」とバッサリ斬り、会場を静まり返らせたのだ。自身の価値観を貫き、言いたいことをはっきり言う、記憶に残る審査だった。

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