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色鮮やかな衣装や小物にも注目! 実写版『アラジン』の壮麗な世界

映画

◆父サルタンと悪役ジャファー

 ジャスミンの父サルタンの衣装に求められたのは、王族らしさ。そのためアニメ版とは異なり、ゴールドやオレンジ、グリーンと色を重ねたスタイルに仕上げた。ヘッドドレスの羽とエレガントな金ボタン、個性的なベルトは、イスタンブールのグランドバザールで手に入れたものだそう。

映画『アラジン』(2019)より 写真提供:AFLO
 本作の悪役ジャファーの衣装には、アグラバーを軍事国家にしたいという彼の野望を踏まえ、ミリタリーモチーフが隠されている。カラーは黒と赤を基調とし、甲冑のようなデザインもみられる。また、彼の持つ杖(つえ)は物語上重要なアイテムだが、こちらは小道具のグレイム・パーディが担当。リッチー監督の希望で、本作では小道具の多くが特注で作られたが、中でもこの杖には特に完成度が求められたという。撮影の段階を踏むために複数作られ、壊されるためのものにまで彫金が施された。

 これらの衣装を手掛けたウィルキンソンは、「アニメーションを実写化する際は、より詳細な部分をイメージしなければいけません。衣装デザインは、キャラクターたちに深みを加え、彼らの背景や内面を伝える道具になります」と語る。入念なリサーチとキャラクターの個性を考慮した緻密なデザイン、そして大胆な発想。これが功を奏して、アニメ版に勝るとも劣らない、ファンタジックな『アラジン』の仕上がりに貢献した。放送では、ぜひひとつひとつの衣装にも注目してもらいたい。(文:寺井多恵)

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