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梨央、大輝、加瀬、後藤、優…登場人物それぞれの『最愛』――各話の冒頭モノローグを振り返る

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 第4話の終盤で正体が明かされ、突如物語の重要人物の1人に躍り出た優。第5話の冒頭では、最愛の姉・梨央への複雑な心境をモノローグで表現している。

<第5話>優・高橋文哉
――「悲しい日が続くと、姉が夢に出てくる。夢の中の姉は背が高くて、少し身体を傾けて俺の顔を見る。“覚えてなくても大丈夫。姉ちゃんが優の分まで覚えとく”。頼りない俺を守ろうとする、あの頃の姉だ。大人になった今の姉は、一度も夢に出てこない」

 15年前に発生した殺人および死体遺棄事件の重要参考人として優は警察に連行される。第6話の冒頭は、15年前の事件の日を振り返る梨央のこんな言葉から始まる。

<第6話>梨央・吉高由里子
――「2006年9月21日夕方。白川郷に台風が近付いて風の音が聞こえていた。“あの日起こったことは現実じゃない。恐い夢を見ただけだ”と、何度も自分に言い聞かせた。現実だと認めてしまったら、大切な思い出も、残らず壊れてしまう気がした。認めたくなかったことと、向き合う時が来た」

 記者として真田ウェルネスの不正を追っていた橘しおり(田中みな実)の悲しい過去が明らかになった第6話。そして第7話の冒頭では、そんな彼女が抱えてきた苦悩が切実な言葉とともに吐き出される。

<第7話>しおり・田中みな実
――「気が付くと考えている。もしもあの時、違う道を選んでいたとしたら…。もしもあの人に会っていなければ…。もしもあの時、あの場所に行っていなければ…。もしも明日、この世が終わるとしたら、その瞬間にも、私は“もしも”を考え続けているんだろうか…」

 しおりが転落死した現場の映像からスタートし、モノローグのなかった第8話を経て、視聴者からにわかに疑惑の目に向けられるに至ったのが、梨央の母にして真田ホールディングス社長の真田梓(薬師丸ひろ子)。第9話冒頭で彼女が語る言葉には、社長として、母としての覚悟がにじむ。

<第9話>梓・薬師丸ひろ子
――「創業者である祖父が言っていた。“経営に何より必要なのは情熱だ”と。あの子はそれを持っている。30年前、もみじのような小さな手を無邪気に振っていた彼女は、いま大きな夢をその手に掴もうとしている。彼女のため。会社のため。私がしたことに後悔はない…」

 物語の導入というだけでなく、それぞれの登場人物の心情やバックグラウンドを伝えてくれる『最愛』のオープニング・モノローグ。9話ラストは大輝と藤井のシーンで幕を閉じたが、17日放送の最終回の冒頭は誰の声からスタートするのかも注目したい。(文:スズキヒロシ)

 ドラマ『最愛』最終回はTBS系にて17日22時放送。1話から9話までは動画配信サービス「Paravi」にて配信中。

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